専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「それほど不便さは感じない」再開ツアーの初戦に臨んだ土居美咲が明かす全米前の現状【海外テニス】

内田暁

2020.08.15

全米オープンに照準を合わせて着々と準備を進める土居。新型コロナの影響が懸念されたが、現地で不安は感じないという。(C)GettyImages

全米オープンに照準を合わせて着々と準備を進める土居。新型コロナの影響が懸念されたが、現地で不安は感じないという。(C)GettyImages

 もちろん土居にしても、渡米には「不安はあった」ことを認めた。だが全米が開催されるなら、北米からツアー参戦することに「迷いはなかった」とも明言する。

「レキシントン大会の開催はなかなか確定しなかったけれど、8月からアメリカに行こうと思っていたので、気持ち的にはバタバタした感じはなかったです。去年は北米で勝ってなかったので(ポイントを稼ぐ)チャンスとの思いもあったし、クリス(コーチのクリス・ザハルカ)がアメリカにいるので、他の選手より安心感はあったと思います」。

 実際の渡米に際しては、USTA(米国テニス協会)からの身元証明が予め入国管理局にも回っていたため、空港での入国審査も「全米オープンに出るテニス選手だよね。サウスポーなんだ?」と談笑を交わすほどにスムーズに進んだという。
 
 オフィシャルホテルに着いてからは、決められた人員のみが特定空間に留まる、いわゆる『バブル』システムに組み込まれることに。ホテルに到着すると同時にPCR検査を受け、結果が出るまでの約24時間は部屋からの外出禁止。

 陰性結果が出た後は会場での練習が許されたが、往来ができるのは、会場とオフィシャルホテルのみ。食事もその2カ所で食べなければいけないが、ウーバーイーツなどのデリバリーは許されている。

 なお、PCR検査を受ける頻度などは大会によって異なるが、レキシントン大会では5日ごとがルール。土居はホテルに着いた当日と、試合の日の朝にも検査を受けたという。
 
 ツアーは再開されたとはいえ、大会は無観客で、スタッフやメディアの数も大幅に削減されている。選手たちが目にする景色も、今までと同じでは当然ないだろう。

 それでも土居は、「それほど不便さは感じないです。バブルから出ない限りは怖さもないですし」とたくましい。

 次に出場するのは、全米オープンと同会場で開催されるウェスタン&サザン・オープン。開幕は8月22日とやや日が開くが、一週間前から会場入りが可能だ。

 まずは練習に専念し、大会で単複を戦い実戦の空気に十分に身体をなじませた後、ツアー再開後初のグランドスラムとなる、全米オープンへと挑む。

文●内田暁

【PHOTO】土居美咲ら世界で戦う熱き日本人プレーヤーたち
 

DAZNなら「プロ野球」「Jリーグ」「CL」「F1」「WTAツアー」が見放題!充実のコンテンツを確認できる1か月無料体験はこちらから

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号