「ツアー中断中はモチベーションが落ちたり、試合をしないテニス選手の価値とは何かと悩んだりした。その中で、今まで当たり前だと思っていたことがそうではないことに気付き、テニスができること、大会に出られることに感謝するようになりました」
これまでは、ピリピリしたロッカールームの空気に神経を尖らせもしたが、そのようなこともなくなってきたという。他者を認め、周囲に感謝することで生まれたもうひとつの思いは、その場にいる自分への「肯定感」でもあった。
コート外で得た広い視野を生かし、クレーコート上でも日比野は、相手を崩すプレーを体得した感がある。その意味では、次に対戦するオンス・ジュベールは、かなりの曲者だ。ドロップショットやスライスの名手として知られる、ツアーきってのテクニシャンにして戦略家。コスチュク戦とは全く異なる展開になるだろう。
その相手に、どのような戦術を用い、いかに戦うか?
心技体の充実を迎える日比野にとっても、ひとつの試金石となりそうだ。
取材・文●内田暁
【PHOTO】日比野菜緒のフォアハンドの強打、高速カメラによる『超分解写真』
これまでは、ピリピリしたロッカールームの空気に神経を尖らせもしたが、そのようなこともなくなってきたという。他者を認め、周囲に感謝することで生まれたもうひとつの思いは、その場にいる自分への「肯定感」でもあった。
コート外で得た広い視野を生かし、クレーコート上でも日比野は、相手を崩すプレーを体得した感がある。その意味では、次に対戦するオンス・ジュベールは、かなりの曲者だ。ドロップショットやスライスの名手として知られる、ツアーきってのテクニシャンにして戦略家。コスチュク戦とは全く異なる展開になるだろう。
その相手に、どのような戦術を用い、いかに戦うか?
心技体の充実を迎える日比野にとっても、ひとつの試金石となりそうだ。
取材・文●内田暁
【PHOTO】日比野菜緒のフォアハンドの強打、高速カメラによる『超分解写真』