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海外テニス

“獲得タイトルは5個!”ダブルスの青山修子/柴原瑛菜が世界ランク5位で充実のシーズンに幕!<SMASH>

内田暁

2021.11.20

常に二人で戦ってきた青山と柴原は上位8チームのみが参戦できるツアーファイナルズ(写真)にも出場した。(C)Getty Images

常に二人で戦ってきた青山と柴原は上位8チームのみが参戦できるツアーファイナルズ(写真)にも出場した。(C)Getty Images

 二人の今季の集大成であるWTAファイナルズでは、ラウンドロビンで2勝をあげ決勝ラウンドに出場するも、直近2試合で負けているシェイ・スーウェイ/メルテンス組にストレートで敗れた。

 青山が「今季で最も悔しい敗戦」に挙げたのは、ウインブルドンの準決勝。その時の相手であるシェイ・スーウェイ/メルテンスを前にして、33歳のベテランは「意気込みすぎて空回りしてしまった」と唇をかんだ。

 一方の柴原は、「私は、やりたかったことはできたけれど、決めきれなかった場面が多かったのが悔しい」と述懐する。ファイナルズ開催地のメキシコ・グアダラハラは、標高が高くボールが飛びやすい。それを踏まえ「考えずに反応しないといけない」と試合前には語っていたが、チャンスボールのボレーやスマッシュで飛び出したミスは、環境への適応も関係していただろう。それらも含めて、若い柴原には全てが「勉強」だ。
 
 シングルスでの成功も求める柴原は、来年は単複両立を目指すという。とはいえ、シングルスとダブルスのランキングの差が大きいため、ダブルスを犠牲にする局面が増えるだろう。

 それでも「ストーサーとジャン・シュアイ選手は、グランドスラムとマスターズの優勝でファイナルズに出られている。全大会でなくても、頑張ればここに戻ってこられる」と高い目標を掲げた。

 ここから先の二人は、これまでのように、常に並走する訳ではないかもしれない。

 それでも、各々が今季得た自信と課題で己を磨き、足跡を交錯させながら、今後も二人で頂点を目指していくはずだ。

取材・文●内田暁

【PHOTO】青山/柴原ら、世界で戦う日本人女子テニスプレーヤーたち!

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