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海外テニス

19歳坂本の躍進と24歳坂詰の執念!プレースタイルは違えど“考えるテニス”でつかみ取った全豪オープン初出場<SMASH>

内田暁

2026.01.17

坂本怜(左)と坂詰姫野(右)が見事全豪オープンの予選を突破。果たして初めて立つメルボルンの大舞台でどんな戦いを見せてくれるのか。(C)Getty Images

坂本怜(左)と坂詰姫野(右)が見事全豪オープンの予選を突破。果たして初めて立つメルボルンの大舞台でどんな戦いを見せてくれるのか。(C)Getty Images

 1月18日に本戦がスタートする、シーズン最初のグランドスラム(四大大会)である全豪オープン。その開幕に先駆け行なわれていた予選が16日に全スケジュールを終え、本戦出場選手が出揃った。日本勢では男子の坂本怜(世界ランキング202位)、女子の坂詰姫野(同140位)が、3試合を勝ち抜き夢舞台への切符を手にしている。

 19歳の坂本は、全豪オープンでは2回目、グランドスラム全体では3度目の予選挑戦にして本戦の席を自力で獲得。長身を生かした高速サービスを次々に叩き込み、スケールの大きなテニスをメルボルンのコートに描ききった。

 他方で24歳の坂詰にとっては、これが通算6度目のグランドスラム予選挑戦。小柄な身体を大きく使って鋭いショットを放ち、コート狭しと駆け回る小気味の良いテニスで、初の予選突破を成し遂げた。

 そのように、歩んできた道のりも、プレースタイルも大きく異なる2人。ただ両選手が、今回結果を残した背景には、いくつかの共通点が見られた。

 坂本にとって全豪オープンは、2年前にジュニア部門で優勝した相性の良い大会。「ボールが高く弾むハードコートは、自分のプレースタイルにもあっている」と、持ち味を存分に発揮できるコートでもある。
 
 その思い出の地で坂本は、2年前の快進撃を想起させつつ、成長した姿を見る者たちに印象付けた。ジュニア時代からの武器である、サービスが良いのは明らか。ただ2年前からの変化という意味では、ストロークの安定感が際立った。左右に振られても体勢が崩れることなく、力強いボールを打ち返す。加えてショットセレクションの正確さも、ストローク戦を支配できている鍵だろう。

 坂本は、昨シーズンから師事するイタリア人コーチのフェデリコ・リッチに、「ちゃんと考えてテニスをしろ」と、口を酸っぱくして言われてきたという。「重要な局面でこそ、もっとも確率の高いプレーを選択することが、結果的に勝利に結びつく」というのが、経験豊富な指導者の哲学。坂本もその思考の型を、習得しているさなかだという。

 またその理論を実践すべく、オフシーズンには「これまでにない程に厳しいトレーニングメニューをこなしてきた」とのこと。筋肉量も2キロアップしたというフィジカル強化の成果は、予選3戦全てストレート勝利という形で結実した。
 
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