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海外テニス

「自分の気持ちを表す方法がない」ウインブルドン開催中止で最多優勝のフェデラーも絶句【海外テニス】

スマッシュ編集部

2020.04.02

2月にヒザを手術をしてウインブルドンでの復帰を視野に入れていたフェデラーをはじめ、多くの選手が大会中止を嘆いた。(C)GettyImages

2月にヒザを手術をしてウインブルドンでの復帰を視野に入れていたフェデラーをはじめ、多くの選手が大会中止を嘆いた。(C)GettyImages

 4月1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テニス四大大会のひとつ『ウインブルドン選手権』(イギリス)の開催中止が決定した。その衝撃的な一報を受けて、多くのテニスプレーヤーが悲しみのコメントをSNSなどを通じて発信した。

 男子シングルスで最多8回の優勝を誇る“芝の帝王”ロジャー・フェデラー(38歳)もその一人だ。今季は全豪オープンに出場するものの、その後はヒザの状態が悪化したため2月に手術を受け、6月に開幕予定だったウインブルドンでの戦線復帰を視野に入れて懸命にリハビリを続けていた。それだけに喪失感は大きいようで、「自分の気持ちを表す方法がない」と心の内を明かしている。

 また、女子シングルスで7度優勝している元女王セレナ・ウィリアムズは、「ショックだわ…」と一言。そして、そのセレナに憧れ、昨年のウインブルドンでは史上最年少(15歳)で予選突破を果たした超新星コリ・ガウフは、「ウインブルドンでのプレーが恋しい。今年は心が折れる。みんな、無事でいて、愛している」とコメントした。
 
 そんな中、大会関係者を気遣うのが、1987年大会の覇者でオーストラリア・テニス界のレジェンド、パット・キャッシュ(54歳)だ。

「今年はウインブルドンで優勝者が見られずとても残念だ。選手たちもつらいだろうが、プロの強みでもある順応性をもって、この苦難を乗り越えてほしい。また、クラブ(主催者のオール・イングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)側は、大会の利益を用いて地元の慈善団体を支援してきただけに、その事を考えるととても悲しくなる。そして心底傷ついているのは、大会を今まで支えてきた縁の下の力持ちとも言うべき人々だろう…」

 1877年の第1回大会以来、ウインブルドンが開催中止に追い込まれたのは、2度の世界大戦の時だけ。その伝統の大会を襲った新型コロナウイルスの猛威は、いまだ静まる気配を見せていない。

構成●スマッシュ編集部

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