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国内テニス

ブリヂストンスポーツが年内でテニス事業から撤退。「プロビーム」「Xブレード」など名作多数……

スマッシュ編集部

2020.04.21

ブリヂストンスポーツが36年に及ぶテニス事業から撤退することに(写真は昨年の全日本選手権)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

ブリヂストンスポーツが36年に及ぶテニス事業から撤退することに(写真は昨年の全日本選手権)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 ブリヂストンスポーツ株式会社が4月21日、今年いっぱいを持ってテニス事業から撤退することを発表した。

 同社は1984年にテニス事業に参入。ブリヂストンブランドのラケット、ボール、バッグ、アクセサリーなどの他、PARADISO(パラディーゾ)ブランドのアパレルの企画・製造・販売を手掛けてきた。またTecnifibre(テクニファイバー)ブランドの国内販売代理店としても事業を展開してきた。

 しかし各事業における収益性や経営資源の配分を検討した結果、今後はテニスから撤退し、ゴルフに集中してスポーツ事業の成長を図っていくことになったという。
 
 ブリヂストンは1994年に発売したテニスラケット「プロビーム」シリーズが大ヒット。特に硬派層の本格的プレーヤーに好評で、全日本チャンピオンの増田健太郎、世界ランキング最高24位の神尾米など、日本を代表するトッププロにも愛用された。現在もダブルス日本ナンバー1の青山修子、若手のホープ内島萌夏など、同社のラケットを使うプロは多い。

「プロビーム」の後も、競技向けの血統を受け継いだ「Xブレード」シリーズが人気を博し、一方で“楽ラケ”として初中級層に親しまれた「PBV Cパワー」シリーズ、「ビームOS」シリーズなど、国内の一般愛好家をターゲットにした軽量系ラケットでもヒット作を連発。またテニスボール「XT8」は数多くの主要トーナメントの公式球に採用され、高いシェアを誇ってきた。

 ブリヂストン、パラディーゾ製品は、2020年12月31日で販売終了。なお、テクニファイバーブランドに関しては、2021年1月1日より株式会社ラコステ ジャパンが引き継ぎ、ラケット、ストリングなどの製品販売を続けていく。

構成●スマッシュ編集部

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