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レッスン

サービスで最も大事な「トス」を正確に上げられる方法【テニスレッスン】

スマッシュ編集部

2020.05.14

トスを上げるフェデラー。トスはサービスの成功において重要な要素である。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

トスを上げるフェデラー。トスはサービスの成功において重要な要素である。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 サービスにおいて、トスの重要性はかなり高い。うまい人は同じ場所に安定してトスを上げられるものだ。トスが安定する方法を、現役時代は全日本などのタイトルを獲得し、現在はスクール運営など様々な形でテニスにかかわっている加藤季温プロが教えてくれた。

 まずは、ボールの持ち方から。「ボールを指先で引っ掛けるのが、トスが乱れる原因です。指と手のひらを緩やかに丸め、手のひらの窪みにボールを乗せること。窪みが浅すぎもダメだし握るのもダメ。お薦めは、指から手のひらまでを緩やかに丸くしてバランス良く収める持ち方です」

 次に打ちやすいトスの高さについて。「ラケットを頭上に掲げて打点の高さを確かめます。目安は、掲げたラケットの打点よりも少し高いトスです。そして、頂点から少し落ちてきたところを打つようにしましょう。ジャンプするなら、その分の高さを加えます」
 
 トスは低すぎても高すぎでもダメなのだ。「打点の高さに上げると、スイングする余裕がなくなります。逆に高すぎても、ボールの落下速度が速くなり打ちにくいのです。実際に目で見て、高さの目標をインプットしてください」。

 安定したトスを上げるコツは、「腕全体で上げること。腕全体とは、腕を一体にするという意味です。ありがちなのは、指や手首、ヒジのパーツを使って上げてしまうNG。上げるというよりも投げてしまうのです。各パーツの動きがバラバラになって、安定したトスが上がりにくくなるので注意しましょう」

 トスの基本が理解できただろうか。トスの練習は家でもできるので、この時期にじっくりと練習して安定させよう。

解説=加藤季温(フジモトゆめグループ)
インターハイ、インカレ、国体、全日本選手権を制覇し、現在は㈱KIONの代表を務める。テニススクール運営、スポーツインストラクターの派遣、スポーツ施設の企画運営など、様々な角度からスポーツに関わるマネジメントを行なっている。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年5月号から抜粋・再編集

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