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海外テニス

男子選手は約93万円、女子選手には100万円超。『プレーヤー救済プログラム』支援金の詳細が明らかに【テニス】

スマッシュ編集部

2020.05.20

WTA評議会メンバーのクルニッチは、セルビア出身で世界ランク59位。(C)GettyImages

WTA評議会メンバーのクルニッチは、セルビア出身で世界ランク59位。(C)GettyImages

 ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)が、ツアー休止期間中に下位選手たちが受け取る、支援金の金額を各選手に通知した。

 アルゼンチンメディアの『La Nacion』によると、男子選手には、シングルス101位から500位までの選手に2回に分けて8650ドル(約93万円)を、ダブルス51位から175位までの選手にはその半額の支援金が支給される。また、女子選手には、シングルスで500位以上、ダブルスで175位以上の選手に、2回に分けて10,400ドル(約112万円)が支払われるという。

 ただし、この支給には直近の収入やキャリアの収入に基づく制限も課される。WTAでは、上記ランキング内の選手で、前年内に6回以上WTAツアー大会に出場し、そのうち1回はグランドスラムに出場、さらにシーズンまたはキャリアの収入が、特定の金額以下であれば、支援金を受け取ることができる。
 
 WTA評議会のアレクサンドラ・クルニッチによると、評議会メンバーは、当初から500位以下の選手に支援金を支払うことに反対していたという。「支援金がグランドスラムから拠出されるのであれば、それはグランドスラムに出場できるはずだった選手に支払われるべきよ」

「何年も500位をキープしているような選手は、赤字になることもあるだろうし、それを覚悟していなければならない。私たちもみんなそれを経験してきたの。自分のポジションを理解する必要があるわ」と述べた。また、このような制限を設けなければ、トップ500の選手に、通常のシーズンよりも多くの金銭を受けることができる選手が発生してしまうという。

 5月初旬、ATP、WTA、ITF(国際テニス連盟)、各グランドスラムの7団体により発足した『プレーヤー救済プログラム』は、600万ドル(約6億4000万円)を超える資金を調達し、500位以上の下位選手たちに分配することを発表していた。さらに先日には、ITFが新たな声明が発表し、ITF独自の取り組みとして、501位から700位までの選手にも支援金の提供を行なうことを明らかにした。

構成●スマッシュ編集部

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