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練習しているチームで自分が1番強い時、もっとレベルの高いところへ行ったほうがいい?【テニスメンタルアドバイス12】

スマッシュ編集部

2020.05.25

アドバイスしてくれた内山靖崇(左)と吉備雄也(右)。写真:THE DIGEST写真部

アドバイスしてくれた内山靖崇(左)と吉備雄也(右)。写真:THE DIGEST写真部

 プロを目指すジュニアであれば、練習している中で自分が一番強いという環境はよくあることだろう。さて、そんな時どうすればもっと強くなれるだろうか。他に移った方がいいのか? テニス選手がアドバイスをくれた。

 スクールを変えるなど、練習環境を変えるかどうかは、本人の考え次第だというのは内山靖崇。「自分が一番強いから手を抜いてしまっているのであれば、他のところに行くべきではありません。もっとそこでできることがあります。それを自分で見つけるということを経験しておくことは、とても大事なことだと思います」

「ただし、もっと厳しいスクールに行きたいとか、自分を高めるために変わりたいというのであれば、他に行ってもいいと思います。環境が変われば、より刺激があって、良い効果が出る可能性もあるので、今の場所で全力を尽くしているのであれば、変わるのも"あり"でしょう」
 
 現在の環境で考えて練習をする方が良いといのは吉備雄也。「強い人とただ打つだけでは強くならないし、自分が一番強いから他のスクールに行くというのであれば、あまり良くない。慢心しているような気がしますね。強いだけでは自分で考えることをしなくなると思うんです」

 自身が現役の時は、大学生と練習をしていたそうだが、それでもランキングは上がった。どのような工夫をしていたのだろうか。「学生相手にどういう風に練習したらいいかを、自分で考えるんです。まず、一番難しいのは気持ちです。プロと学生だとかかっている物が違いますから、グダグダしないように、自分の中で意識することが大事ですね」

「具体的には色々とハンデを頭の中で付けます。例えば、相手の得意ショットの方にボールを集めて練習するとか、わざと少し浮いたボールを出して攻撃させてから守備の練習をするとか。もちろん、相手には言いませんが、色々と考えながらやっていました」

 ただし、変わっても良い場合があると言う。「自分の実力に関係なく、コーチが信じられなくなったとか、環境が自分に合っていないとか、自分よりも知恵がある人がいないのであれば、変わっていいと思います」

 まずは、今いる場所で自分で考えて全力を尽くすこと。ただし、実力に関係なく、環境が合っていないなら、他に移った方がいい。慢心せずに、強くなることにどん欲に、練習に取り組もう。

構成●スマッシュ編集部、取材協力●HEAT JAPAN
※スマッシュ2017年5月号から抜粋・再編集

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