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国内テニス

独自のスタイルで世界48位まで駆け上がった西岡良仁が、子どもたちに伝えたかった"一番大切なこと"

スマッシュ編集部

2020.06.15

子どもたちから質問も飛び交い、とても賑やかなイベントとなった。画像提供:N論事務局

子どもたちから質問も飛び交い、とても賑やかなイベントとなった。画像提供:N論事務局

 世界ランク48位の西岡良仁が13日に、将来プロテニス選手を目指す小中学生を対象として、オンラインテニス教室『N論』を実施した。

 このイベントは、幼い頃から海外へテニス留学し、今となっては世界のトップレベルで活躍する西岡の、「自分のこれまでの経験を子どもたちに還元したい」という思いからスタートしたチャリティー企画だ。初回となる今回は、12の都道府県から本気でプロを目指す40人の子どもたちと、その保護者を招待し、「プロになるとはどういうことか?」について西岡の考えを語った。

 世界を舞台に活躍しながら、フルタイムコーチをつけず、YouTuberとしての活動もこなしている西岡は、ツアーではかなり珍しいタイプの選手と言えるだろう。そんな彼の「一番大切なこと」は“いかに楽しく生きるか”だという。
 
「ただ楽するという意味ではなく、トレーニングも練習も妥協してはいけない。でも、そればっかりやり続けると僕は“楽しさ”を感じなくなってくるんです」という西岡。楽しくないと続かない。苦しいトレーニングを継続していくためにも、自分のやりたいことと、やらなければいけないことのバランスをとるのが大切だと、子どもたちに語った。

 世界で活躍するプロテニス選手を目指すにあたって、ジュニア時代から海外での活動を経験することは重要だ。小学校6年生で初めて海外遠征に参加し、中学3年生からIMGアカデミーへテニス留学を経験した西岡は、初めこそ「めちゃくちゃ緊張した」というが、ここでもやはり「新しいことを経験する楽しさ」が彼を突き動かしたようだ。

 英語は全く話せなかったが「友達を作りたいから」という理由から、身振り手振りを交えながら積極的にコミュニケーションをとった。特に勉強はせず、ひたすら聞いて話してを繰り返すことで、次第に英語を習得していったそうだ。その経験を踏まえて、海外での活動を不安視するジュニアたちを「そこまで(英語習得が)難しいと思わないほうがいい」と勇気づけた。

 この他、子どもたちから西岡への質問コーナーや、豪華プレゼントをかけたじゃんけん大会なども行なわれ、終始賑やかなイベントとなった。西岡自身は「リモートで大勢と話すのは初めてなので変な感情だった」というが、今後も地域差なく、全国の子どもたちを対象に実施していくようだ。この機会をもって西岡のマインドを共有し、世界で活躍する日本人プレーヤーが育ってくれることを期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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