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海外テニス

19歳ながら意識はベテラン。感服させられる新星オジェ‐アリアシムの社会貢献への姿勢【海外テニス】

誉田優

2020.06.25

寄付総額が低くならないようにチャリティー内容を変更したオジェ‐アリアシム。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

寄付総額が低くならないようにチャリティー内容を変更したオジェ‐アリアシム。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 19歳のフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)は、トップ50では最年少選手だが、その振る舞いはすでに、ベテランエリート選手のようである。

 オジェ-アリアシムは今年2月にツイッター(@felixtennis)で、2020年シーズンに自身が1ポイント獲得するごとに、5ドルをトーゴの子どもたちの教育のために「エデュチェインジ」へ寄付するという、画期的な内容を発表している。

 だが残念なことに、今シーズンのツアーは新型コロナウイルスの影響で、まだ再開できずにいる。そこで彼は、チャリティー内容を大幅に変更した。2019年に獲得したポイント数をプラスするというのだ。

「昨年のポイントも今年のサポートにカウントすることにした。つまり、今3000ポイントを上回っているよ」と語るオジェ-アリアシム。この決断により、少なくとも1万5千ドル(約160万円)を寄付することとなる。

「総合ポイントを増やすためには、今年のツアー再開を待ってはいられなかった。僕の家族も、僕ももっとこのチャリティープロジェクトを支えようと考えたんだ」と、昨年のポイントを加算することにした理由を語る。
 
 しかしなぜ、世界ランク20位とはいえ、19歳にして、これほど積極的にチャリティーに取り組もうと考えているのだろうか。

「スポーツと学校は、価値を広げるために役に立つ。教育に支援することで、未来のリーダーを育てることができるんだ。回りの人が学校に行って、スポーツをしているのを見ることで、本心からモチベーションが湧き上がってくるはずだ。それってとてもポジティブだろう?

 学校に行って、スポーツをする機会をできるだけ多くの子どもたちに持ってほしいから、できる限りの支援をする。僕にとっては当然のことだし、この考えが世界中に広まってほしいと思う」

 父親の出身地であるトーゴの子どもたちから支援していくと考えているオジェ-アリアシム。この若者の意欲的な行動には感心させられる。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda

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