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海外テニス

「完全にクレイジー」ガスケがテニスツアー再開後のスケジュールに困窮。「ラファは悩んでいる…」と叔父が発言

スマッシュ編集部

2020.06.30

過密なツアースケジュールに懸念を抱くナダル(左)とガスケ(右)。(C)GettyImages

過密なツアースケジュールに懸念を抱くナダル(左)とガスケ(右)。(C)GettyImages

 新型コロナウイルスの感染拡大により、3月中旬から中断しているプロテニスツアーだが、先日の全米オープン開催の発表と共に、ツアー再開時期についても明らかとなった。

 ATP(男子プロテニス協会)ツアーは、8月14日からワシントンで開催される『シティ・オープン』を皮切りに、全米会場に移転された『ウェスタン&サザン・オープン』、全米オープン、そしてすぐにクレーコート大会へと切り替わり、キッツビュールでの『ジェネラリー・オープン』、『マドリード・オープン』、『イタリア国際』、そして全仏オープンという流れだ。

 ただでさえ目まぐるしい上に、毎週のように行なわれるこの7大会のうち、5大会がATP1000以上のカテゴリーという超異例の過密スケジュール。もちろんツアー再開はテニス界全体にとって良いニュースではあるが、このスケジュールのタイトさには、選手を含め多くのテニス関係者が懸念している。
 
 ビッグ3のひとり、ラファエル・ナダルの叔父で、長年ナダルのコーチを務めたトニ・ナダル氏は『ESPN』の取材で「ラファはどの大会に出場するべきかを悩んでいる」と明かした。今回のスケジュールはベテラン選手にとって、特にビッグ3にとっては非常に困難なものだと考えているトニ氏は、「全米、イタリア国際、マドリード・オープン、全仏を1カ月でこなすなんて、ほとんど不可能なことだ」と語る。

 また、フランスのリシャール・ガスケは「このスケジュールは“完全にクレイジー”だよ」と、地元紙『La Parisien』に述べた。ただし、それと同時に大会側への理解も示す。「誰もが自分のトーナメントを守りたいと思っている。経済的にも重要なことだから、(無理にでも開催したいのは)当たり前のこと。だから選手は、どの大会に出場するのかをちゃんと選ばないとね」と話した。

 ツアー再開まであと1カ月強。それまでに、新型コロナウイルスの状況がどこまで変化しているかはわからないが、劇的に好転するということはないだろう。この難しい状況の中で、各選手が、特にトップ選手たちがどのような選択をするのかに注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

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