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海外テニス

SNS嫌いの19年全豪ベスト4のコリンズ。とうとうインスタのアカウントも削除【女子テニス】

酒井朋子

2020.07.27

19年全豪オープンで突然開花しベスト4入りしたコリンズ。(C)GettyImages

19年全豪オープンで突然開花しベスト4入りしたコリンズ。(C)GettyImages

 2019年の全豪オープンで準決勝に進出して一躍脚光を浴びた、アメリカのダニエル・コリンズは、4カ月間の自粛期間について、自分自身の再発見と成長のチャンスになったと全米オープンの公式サイトのインタビューに答えた。

 26歳のコリンズは、2019年には自己最高位23位にまで駆け上がった。大学生時代に2度NCAAのシングルスチャンピオンに輝いた実績を持ち、グランドスラム女子準決勝に進出した初の元大学テニスプレーヤーとなった。

 2014年には、ワイルドカードにより、全米オープンでグランドスラムデビューを果たす。2018年までは、グランドスラムの成績は5回出場してすべて1回戦敗退だったが、2019年の全豪オープンで準決勝に進出し、その存在感を示した。

 新型コロナウイルスの影響で、4カ月間テニスの試合から離れていたコリンズだったが、「自分の試合を見て、何がうまくいって何がうまくいかないのかを学ぶために多くの時間を割くことができました。大会に出られなかったのは本当につらかったですが、一人の人間として、また一人のプレーヤーとしての自分自身について、より深く学ぶことができた素晴らしい時間だったと思います」と振り返った。
 
 今では、多くのプロスポーツ選手がソーシャルメディアを使いこなし、自ら情報発信をするのが当たり前になっている。だが、コリンズはソーシャルメディアについて、インタビューで次のように話す。

「テニスをしていなかったらソーシャルメディアはやっていないと思います。正直言って、あまり楽しんでいません。人はソーシャルメディアの陰に隠れて、不適切なコメントや脅迫をしてくると思うんです」

 コリンズのインスタグラムのアカウントは、9万3000人のフォロワーがいたにもかかわらず、7月22日には削除されている。コリンズは7月21日に新型コロナウイルスのプロトコル違反によりWTT(ワールドチームテニス)から、契約を解除された。この契約解除が、アカウント削除の原因ではないかと推測される。

 果たして、今年の全米オープンでコリンズの勇姿は見られるだろうか。

◆ダニエル・コリンズ/Danielle Collins(USA)
1993年12月13日生まれ。178cm、64kg。
全米大学チャンピオンに2度輝き、プロに転向。2014年のWCで全米本戦初出場。GS勝利がなかった中、2019年全豪で突如準決勝に進出。全力でボールを叩く攻撃型。キャリアハイは23位(19年1月28日付)

文●酒井朋子

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