世界31位の錦織圭が自身の公式アプリ「Keisapp」で練習映像を公開した。今月下旬に開催されるウエスタン＆サザン・オープンと、全米オープンへの出場を予定している錦織だが、ケガからの復帰へ、ファンへ向けて調子の良さをアピールした。

　この日の練習相手は世界89位のニコラス・ジャリー（チリ）で、ダブルスや試合形式の練習を行なったようだ。さらに、そこにはマックス・ミルニー氏（錦織の現コーチ）とともに、昨年10月まで錦織のコーチを務め、現在はジャリーを指導するダンテ・ボッティーニ氏の姿も。

　錦織は「ニコ（ジャリー）と、少しダブルスの練習と試合をしました。ニコのコーチは、なんだか見たことがあるような気がするよ:)」と、面白おかしくダンテとの再会を喜んだようだ。
  　この日は続けて３本の練習動画を公開した錦織。最後の２本では、サービス＆ボレーを練習していたが、足元への鋭いボールを難なくハーフボレーで返球するなど、強化に取り組むボレーの精度も着々と上がっている模様。また、ブランクを感じさせない軽快なフットワークにも、ファンからは安堵の声が上がっていた。

　錦織は、昨年の全米オープン3回戦でアレックス・デミノー（オーストラリア）に敗れて以降、右ヒジのケガで戦線を離脱し、10月には手術を受けた。今シーズンも開幕から欠場が続いていたが、８月22日からのツアー再開初戦『ウェスタン＆サザン・オープン』で、約１年ぶりの公式戦復帰を果たす予定だ。

　2018年には手首のケガから驚異的なカムバックを見せ、トップ10まで上り詰めた錦織。復帰後、得意とするニューヨークのハードコートでどのようなプレーを見せてくれるのか、ファンからの期待は高まるばかりだ。

文●中村光佑

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