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海外テニス

西岡良仁、マッチポイント生かせず元世界1位のマリーに逆転負け。4時間38分の死闘【全米オープン/大会2日目】

スマッシュ編集部

2020.09.02

男子シングルス1回戦の中でも、非常に注目度の高い対戦カードとなった西岡(左)とマリー(右)の一戦。(C)Getty Images

男子シングルス1回戦の中でも、非常に注目度の高い対戦カードとなった西岡(左)とマリー(右)の一戦。(C)Getty Images

 全米オープンテニス(アメリカ/ニューヨーク)は大会2日目の9月1日(現地時間)に、男子シングルス1回戦が行なわれ、日本の西岡良仁(世界ランク49位)はアンディー・マリー(イギリス/同115位)に6-4、6-4、6-7(5)、6-7(4)、4-6のフルセットで敗れた。

 元世界ランク1位のマリーは、今大会が昨年1月の全豪オープン以来となるグランドスラムシングルス出場。さらにその初戦が日本のライジングスター、西岡との対戦ということもあり、日本のみならず世界中のテニスファンが注目するこの戦いは、センターコートの第1試合に組まれた。

 降雨のため、屋根が閉じられた状態で開始したこの試合。西岡にとっては約6カ月ぶりの公式戦で、直前には自身のツイッターで「久々の試合さすがに緊張する…」と明かしていたが、第1セットは序盤からブランクを感じさせない好プレーを連発する。

 試合前のインタビューで「(ラリー戦で)どれだけ中(ネットプレー)に入って行けるかが鍵」と分析していた西岡。その言葉通り、第7ゲームに2度のネットプレーを決めてブレークに成功すると、第10ゲームの自身のサービスをしっかりキープして、第1セットを先取した。
 
 第2セットに入ると、なかなかリズムに乗れないマリーが、ダブルフォールトやアンフォーストエラーなどのミスを増やし始める。そんなマリーに対し、一貫して攻撃的なプレーを続ける西岡は、立ち上がりから2度のブレークを奪うなどして4ゲーム連取。1本ブレークを返されるも、それ以上の追撃は許さず、セットカウント2-0とリードを広げた。

 しかし、以降は元王者の意地を見せるマリーに苦戦。徐々にストロークのパワーと精度を上げるマリーに対し、第3セットをタイブレークの末に奪われる。第4セットは6-5となった場面でマッチポイントを握りながらも、これを生かせずセットオールに。

 勝負の最終セット。第5ゲームでマリーのダブルフォールトにより、ブレークを先行した西岡だったが、直後の自身のサービスゲームでブレークバックを許す。その後も流れをつかみきることができず、4時間38分で逆転負けを喫した。

 マリーとの対戦が決まった後には、ツイッターで「これでBIG4と呼ばれる方々と全員対戦出来た!」と喜びを語っていた西岡。これまで、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチと対戦し、いずれも敗れていたが、今回もビッグ4からの勝利はお預けとなった。

 マリーは2回戦で、第15シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)とチアゴ・モンテイロ(ブラジル)の勝者と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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