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海外テニス

錦織圭の次の相手は、クレーが得意な急上昇中の18歳ムゼッティ。ワウリンカに勝利できたプレーとは?【テニス】

中村光佑

2020.09.16

錦織圭(左)は、2回戦でムゼッティ(右)と対戦する。(C)Getty Images

錦織圭(左)は、2回戦でムゼッティ(右)と対戦する。(C)Getty Images

 9月15日(現地)に行なわれた『イタリア国際』の男子テニス1回戦で、18歳の世界249位の予選勝者ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第10シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を、6-0、7-6で下す番狂わせが起こった。これにより、世界35位の錦織圭は現地17日に2回戦でムゼッティと対戦することが決まった。

 ムゼッティは序盤から精彩を欠くワウリンカに対し、バランスよくミスの少ないテニスを展開。強烈なフォアハンドやドロップショットでワウリンカを翻弄し、第1セットを1ゲームも許さずに先取した。

 第2セットもムゼッティの勢いは止まらず、第1ゲームで早々にブレークを奪う。ワウリンカも徐々に息を吹き返したものの、ムゼッティが片手バックハンドの打ち合いを制する場面もあり、タイブレークに入ってもポイントを先行。マッチポイントではフォアハンドのウイナーを決め、ATPツアー本戦での初勝利を飾った。

 勝ったムゼッティは試合後、「(正直)勝てるとは思っていなかったが、楽しくテニスができたと思う。まずはこの(ワウリンカからの)勝利を味わいたい」と喜びを語った。
 
 また、2回戦で錦織と対戦することが伝えられると、「過去にニシコリのプレーをテレビで見たことがあるが、非常にタフな選手だと思う。(1回戦の)勝利を味わってから、ニシコリとの試合に備えたいと思う」と答えた。

 ミスの少なさと決定打だけではなく、ドロップショットで相手を縦に揺さぶる能力もあり、18歳とは思えない落ち着きぶりを見せているムゼッティ。錦織にとっても強敵となることは間違いないが、経験の差で若手の挑戦を退けることに期待したい。

◆ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti)
2002年3月3日生まれ(18歳)。イタリア出身。身長185cm、75kg、右利き、バックハンドは片手打ち。4歳からテニスを始める。19年全豪オープンジュニアに優勝し、ジュニアの世界ランキング1位を経験。19年は主戦場を一般の大会に移し、現在、自己最高ランキングとなる249位(20年9月14日)。得意ショットはフォアハンドで、好きなサーフェスはクレー。

文●中村光佑

【PHOTO】プレーの合間に垣間見えるトッププロの素顔
 
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