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海外テニス

「かつての自信を取り戻したい」マッチポイントから大逆転のワウリンカ。勝利への貪欲な姿勢を明かす

スマッシュ編集部

2020.10.15

一時はランキングを大きく落としたが、復活の兆しを見せているワウリンカ。(C)Getty Images

一時はランキングを大きく落としたが、復活の兆しを見せているワウリンカ。(C)Getty Images

 3度のグランドスラムタイトルを獲得し、世界ランク3位にまで上り詰めた経験を持つスタン・ワウリンカ(スイス)。今年で35歳の彼は、2017年にヒザの手術を行ない、翌年にはランキングを200位台まで落とした。今でこそ18位にまで戻してきているが、その裏には並々ならぬ努力があっただろう。

 そんな彼は、現在ロシアで開催中のサンクトペテルブルク・オープンに出場中。13日の男子シングルス1回戦では、世界ランク34位のダニエル・エバンス(イギリス)を相手に1セットダウンから、さらには複数のマッチポイントを握られながら、見事な逆転勝ちを収めた。
 
 試合後のインタビューで、ワウリンカは「とにかくテニスが好きなんだ」と、挑戦を続ける上でのモチベーションについて明かす。さらに「このレベルでテニスをする機会が与えられることをラッキーに思うよ」と謙虚に語った。
 
 また、応援してくれるファンの存在も、彼にとって重要な役割を果たしているようだ。「もちろん、今の世界は厳しい状況にあるけれど、ファンのサポートが支えになっているし、僕の気持ちを奮い立たせてくれる」と、サポーターへの感謝を述べた。

 同郷のロジャー・フェデラー(スイス)や、年齢の近いラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)らビッグ3が、まだまだ絶大な存在感を示すテニス界。一時期には、彼らと肩を並べるほどの活躍を見せたワウリンカだが、ケガの影響もあり、今は少し距離があるような状況だ。

 それでも、まだまだ勝利への貪欲さは失ってはいない。「かつての自信を取り戻したい。もっとたくさんの試合に勝って、次のシーズンにむけて準備すること。それが、僕が今集中すべきことだと思っている」と、ワウリンカは力強く語った。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】ワウリンカのサービスフォームの変遷。2010年と2016年を比較したフォームの変化がわかりやすい連続写真
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