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国内テニス

第1シードの清水悠太が苦しみながらも2回戦へ。最年長の松井俊英は力及ばず【全日本テニス】

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2020.10.28

初戦突破を決めた第1シードの清水悠太(左)。42歳の松井俊英は一歩及ばず(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

初戦突破を決めた第1シードの清水悠太(左)。42歳の松井俊英は一歩及ばず(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

「三菱 全日本テニス選手権95th」が10月28日、東京・有明テニスの森公園で開幕。新設のインドアコート8面を使い、無観客試合、完全セルフジャッジ、2セットオール・マッチタイブレークなどの条件の下、男女シングルス1回戦が行なわれた。

 男子では昨年の準優勝者で第1シードの清水悠太が、片山翔と対戦。スピン系の清水とフラット系の片山のストロークがぶつかり合い、見応えのあるラリーとなったが、第1セットは清水が要所でミスを犯し、タイブレークを12-14で奪われる。

「最初は舞い上がってミスが多かったが、セカンドセットから切り替えて、半分諦めた感じで行ったら、徐々にいいプレーが出だした」と言う清水。その言葉通り第2セットからはギアを上げ、早いタイミングで先にたたいて流れを引き戻す。

 清水によれば、新しいコートでボールが止まるそうで、「片山さんのフラットが滑ってくると思い、最初は少し後ろ体重でいた。その必要はないとわかって、前に入って打つようにしたら合ってきた」とのこと。立ち上がりの緊張と、タイミングのズレを修正した清水は、以降は危なげないプレーを見せ、逆転勝ちを決めた。

 42歳の松井俊英は6年ぶりの全日本出場。今大会最年長プレーヤーは、中川直樹にサーブ&ボレーで果敢に挑んだが、あと一歩及ばなかった。1stサービスが入ればネットでポイントを量産したが、ラリーでは中川のパワーに押されてしまう。第1、第2セットとも1ブレークずつ喫し、3-6、4-6で敗れた。
 
 元全日本王者同士の対戦となった高橋悠介と江原弘泰は、高橋がストローク戦で圧倒。海外に拠点を起き、8年ぶりに全日本に戻ってきた内田海智は、試合中に手首の治療を受けるなど心配されたが、マッチタイブレークの末に楠原悠介を下している。

【男子シングルス1回戦の結果】
○清水悠太(三菱電機)[1] 6-7(12) 6-3 10-3 片山翔(伊予銀行)●
○中川直樹(橋本総業HD) 6-3 6-4 松井俊英(ASIA PARTNERSHIP FUND)●
○川上倫平(あきやま病院) 3-6 6-3 11-9 羽澤慎治(慶應義塾大学)●
○内田海智(富士薬品)[3] 6-3 2-6 10-6 楠原悠介(伊予銀行)●
○山﨑純平(日清紡HD)[8] 4-6 7-5 10-4 竹内研人(橋本総業HD)●
○島袋将(有沢製作所)[5] 6-1 6-1 竹島駿朗(Team REC)●
○市川泰誠(ノア・インドアステージ) 6-4 6-3 田沼諒太(橋本総業HD)●
○小ノ澤新(イカイ) 6-1 6-1 山尾玲貴(関西大学)[W] ●
○今村昌倫(慶應義塾大学)[W] 6-4 7-5 白石光(早稲田大学)●
○田島尚輝(やまやコミュニケーションズ) 7-6(2) 6-3 川橋勇太(あきやま病院)●
○高橋悠介(三菱電機)[4] 6-1 6-2 江原弘泰(エキスパートパワーシズオカ)●
○今井慎太郎(イカイ)[2] 7-6(6) 7-6(4) 仁木拓人(三菱電機)●
○斉藤貴史(橋本総業HD) 7-5 7-6(3) 徳田廉大(イカイ)[7] ●
○越智真(江崎グリコ)[6] 6-4 6-3 望月勇希(エキスパートパワーシズオカ)●
○上杉海斗(江崎グリコ)[W] 6-3 6-3 菊池玄吾(エキスパートパワーシズオカ)●
○守谷総一郎(Team REC) 7-6(8) 6-1 田代悠雅(SYSテニスクラブ)●        

取材・文● 渡辺隆康(スマッシュ編集部)

【全日本テニス選手権PHOTO】男子/1日目|清水悠太ら出場選手のプレー集
 

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