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海外テニス

「感覚はとても良かった」ジョコビッチが難敵ズベレフを下し土壇場で4強に名乗り!【ATPファイナルズ】

中村光佑

2020.11.21

2年ぶりとなる準決勝進出を懸けた重要な試合で、持ち味を出し切って勝利を手にしたジョコビッチ。(C)Getty Images

2年ぶりとなる準決勝進出を懸けた重要な試合で、持ち味を出し切って勝利を手にしたジョコビッチ。(C)Getty Images

 男子テニスツアー最終戦『Nitto ATPファイナルズ』(11月15日~22日/イギリス・ロンドン/屋内ハード)は、ラウンドロビングループ「東京 1970」の第3戦が行なわれ、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同7位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)に6-3、7-6(4)のストレートで勝利。グループ2位に入り同大会2年ぶり9度目の準決勝進出を果たした。

 第1セットの立ち上がりからジョコビッチが試合を優勢に進めていき、第2ゲームで早くもブレークに成功。第7ゲームではブレークのピンチを迎えたがこれを凌ぎ切り、そのまま第1セットを先取した。

 第2セットはお互いにチャンスを生かせずタイブレークに突入。ジョコビッチは先にミニブレークを許したものの、持ち味の高いディフェンス力を駆使してポイントを先行。要所を締めたジョコビッチがタイブレークを制し、見事に勝利を収めた。

 試合後のインタビューでジョコビッチは自身のプレーについて、「感覚はとても良かった。第1セットの早い段階でズベレフにブレークポイントを握られたが、重要な場面をサーブで切り抜けることができた。ダニール(メドベージェフ)との試合(ストレートで敗れた試合)とは違って、ストロークもプレースメントが良かった。タイブレークは4-3から彼のアプローチショットをしっかりと読めたし、きっちりと締めるべき場所でいいサーブを打てた」と喜びを語った。

 対戦相手のズべレフに対しては、「僕はサーシャ(ズべレフ)を本当に尊敬している。彼は偉大なプレーヤーで、すごくいいサーブも持っている。140マイル(時速224キロ)ものファーストサービスをリターンするなんて簡単なことではない」と尊敬の念を示した。
 
 勝ったジョコビッチは準決勝で世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)と激突する。ティームについてジョコビッチは「彼はツアーでも屈指のハードワーカーの一人で、すべてのサーフェスで自分の闘い方を見つけている。今年はニューヨーク(全米オープン)でグランドスラムのタイトルも獲得した」と高く評価。それでも「去年は(最終戦で)負けてしまったけど、今年は違う結果になるといいと思う」と勝利に向けて意気込んでいた。

 1勝1敗の土壇場で安定したプレーを見せ、優勝への道を繋いだジョコビッチ。まずは準決勝でティームに昨年のリベンジを果たし、最多タイ6度目の最終戦タイトル獲得へ大きく近づけたいところだ。

【ATPファイナルズ ラウンドロビン順位】

■グループ 東京 1970
1、D・メドベージェフ(3勝0敗)
2、N・ジョコビッチ(2勝1敗)
3、A・ズベレフ(1勝2敗)
4、D・シュワルツマン(0勝3敗)

■グループ ロンドン 2020
1、D・ティーム(2勝1敗)
2、R・ナダル(2勝1敗)
3.S・チチパス(1勝2敗)
4、A・ルブレフ(1勝2敗)

【準決勝組合せ】
D・メドベージェフ - R・ナダル
D・ティーム - N・ジョコビッチ

文●中村光佑

【写真】テニス史に残る名プレーヤー!ジョコビッチの厳選ショットをお届け!
 
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