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海外テニス

「彼は誤解されている」テニス界の悪童・キリオスを後輩デミノーが擁護「ツアーにいる選手で最も親切な人」〈SMASH〉

中村光佑

2021.01.26

テニス界では「悪童」扱いされているキリオス(右)だが、後輩デミノー(左)にとっては仲の良い兄弟のような存在だという。(C)Getty Images

テニス界では「悪童」扱いされているキリオス(右)だが、後輩デミノー(左)にとっては仲の良い兄弟のような存在だという。(C)Getty Images

 男子テニス世界23位のアレックス・デミノーが地元オーストラリアのテレビ番組『TODAY』に出演し、同郷で仲の良い同47位のニック・キリオスについて言及した。

 過去には2度グランドスラムでベスト8入りを果たし、類まれなポテンシャルでファンを魅了しているキリオス。しかし、試合中のラケット破壊や審判への暴言などの悪態行為、さらには歯に衣着せぬ言動を度々見せていることから、テニス界では「悪童」の異名を持つことでも知られている。

 一方でキリオスは2020年の全豪オープンでは前年に発生したオーストラリアでの山火事に苦しむ人々に寄付を行なうなど、チャリティー活動にも積極的に参加。また、2015年には自ら『NKファンデーション』と呼ばれる財団を立ち上げ、恵まれない子どもたちがスポーツをする機会を与えるための活動にも取り組んでいる。

 そんなキリオスについてデミノーは「僕たちは兄弟のような親密な関係を築いている。ニックはツアーにいる選手の中でも最も親切な人の1人だ。彼はどんなことがあっても背中を押してくれるんだ」とした上で、「彼は誤解されている」とコメント。
 
 また、「幸運にも彼とデビスカップに出場する機会に恵まれ、一緒にプレーして、彼のことをよく知ることができた。彼は僕に『ジュニアの頃からやってきたことを信じて、それを受け止めろ』と言って自信を与えてくれた」とキリオスから励ましの言葉を受け取ったことも明かしている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、昨シーズンは全豪オープン以降ツアーには参加せず、故郷オーストラリアに留まっていたキリオス。何かとお騒がせな選手の1人であることは間違いないが、彼がコートに戻ってくる瞬間を多くのテニスファンが待ちわびている。

文●中村光佑

【画像】デミノーが2019年全米の錦織戦で見せた「逆算のフットワーク」によるカウンターショット

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