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海外テニス

大坂なおみが全豪前哨戦で8強入り。格下に苦戦も思い切りのいいプレーで逆転に成功〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.03

ボールターの手堅いプレーに苦しめられながらも、準々決勝に進出した大坂。(C)Getty Images

ボールターの手堅いプレーに苦しめられながらも、準々決勝に進出した大坂。(C)Getty Images

 女子テニス世界3位の大坂なおみが、全豪オープンの前哨戦であるギプスランド・トロフィー(オーストラリア・メルボルン/WTA500)の3回戦で、世界ランク371位のケイティ・ボールター(イギリス)に3-6、6-3、6-1の逆転で勝利。ツアー開幕戦で準々決勝へと駒を進めた。

 今大会が昨年9月の全米オープン以来の公式戦となる大坂は、初戦の2回戦でフランスのアリーゼ・コルネを、6-2、6-2のストレートで破り今季初勝利を挙げていた。対するボールターは、2回戦でアメリカの超新星コリ・ガウフに勝利し、勢いに乗る選手だ。

 第1セット、まずリードしたのはボールターだった。大坂は自身サービスの第7ゲームに、イージーなボレーミスでブレークピンチを迎える。粘りのストロークで1本は凌ぐが、その後のブレークピンチでは痛恨のダブルフォールトを犯してゲームを落としてしまった。

 直後のリターンゲームで、1度ブレークチャンスを握った大坂だったが生かすことはできず。すると、これで少し集中を切らしてしまったのか、第9ゲームでミスを連発して再びブレークを許し、3-6でセットを奪われた。
 
 後がない状況となった大坂だが、セット間でしっかり気持ちを切り替え。第2セットでは攻撃的なスピードボールを左右に散らし、時には巧みなドロップショットを織り交ぜるなどで立ち上がりから4ゲームを連取。その後はブレークをひとつ返されるも、6-3でセットオールへと持ち込んだ。

 勝負のファイナルセット。ここでも攻撃の手を緩めない大坂は、第2ゲームで強烈なリターンを連発してラブゲームでブレークに成功。続くサービスゲームもラブゲームキープし、完全に試合の流れをつかむ。

 第6ゲームでも再びブレークを重ねてサービング・フォー・ザ・マッチを迎えると、全く隙を見せることなく6-1で勝利を決めた。

 大坂は準々決勝で、第5シードのヨハンナ・コンタ(イギリス)とイリナ‐カメリア・ベグ(ルーマニア)の勝者と対戦する。この調子で、全豪オープン2度目の制覇に向けて弾みをつけていってほしい。

構成●スマッシュ編集部

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