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世界12位のシャポバロフ本人が伝授!片手ジャンピングバックハンドの打ち方【テニスレッスン】〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.03.20

「できるだけフラットで当てる」など、詳しくコツを教えてくれたシャポバロフ。写真:田中研治

「できるだけフラットで当てる」など、詳しくコツを教えてくれたシャポバロフ。写真:田中研治

 テニス世界ランク12位で、華やかなプレーでも人気のあるデニス・シャポバロフ21歳。彼の代名詞でもある片手ジャンピングバックハンドについて、本人が打ち方を詳しく教えてくれた。

「ジャンピングバックハンドは教えられるけど、これは難しいショットだよ。僕はカナダのデ杯監督であるフランク・ダンセビッチに教えたけど、彼はできなかったからね(笑)」と、難易度が高いことを、いたずらっぽく笑いながら指摘してレクチャーが開始。

「基本はまず動いて勢いを付けて、足を止めて、左足でジャンプして打つこと(※シャポバロフは左利き)。ジャンプしたら、ラケットをボールと同じ高さにキープするようにする。自分の身体はねじって、(利き腕の)肩をあごの下ぐらいに持ってきて、ボールに対してできるだけフラットで当てにいく。最後のギリギリのところで手首でスピンをかけるけど、できるだけフラットで当てるように意識しているんだ」と、まずはスイングの仕方について解説。
 
 続いてパワーの出し方。「走って、ボールに向かってジャンプしているから、ボールに向かって勢いがついている。だから空中で打っていてもパワーが出る。同時に、ボールに向かってスイングする方向と、足の方向が違うことで、頭は真っすぐな状態になっているから、身体のバランスが保たれているんだ。これで着地後もすぐにオープンコートのカバーに行くために動き出せるよ」。あとは練習あるのみ。片手バックハンドの人は、挑戦してみては?

 ところで、どうして誰も打ったことがない、このショットが生まれたのだろうか。打ち始めたのはジュニアの頃からだと言う。

「クレーでは対戦相手がバック側に高いボールを打ってきて、僕は下がってスピンをかけて打っていた。そんな時、試合中に左足でジャンプして打ってみたらうまくいって、これは使えると思った」とのこと。実戦の中で生み出していたとは、さすがである。

◆Denis Shapovalov/デニス・シャポバロフ(カナダ)
1999 年4 月15 日、イスラエル生まれ、バハマ在住。185cm、75kg、左利き、片手BH。母の指導の下、5歳でテニスを始める。現在テニスアカデミーを運営している母は今もチームの一員。18年に現役引退したミカエル・ヨーズニー氏を19年8月よりコーチに招聘した。

構成●スマッシュ編集部 取材協力●ヨネックス(株)
※スマッシュ2019年1月号から抜粋・再編集

【PHOTO】シャポバロフの片手ジャンピングバックハンド、ハイスピードカメラによる『超分解写真』
 

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