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海外テニス

ペールの「テニスは最優先ではない」発言にトニ・ナダルが苦言「胸にしまっておくべき」

スマッシュ編集部

2021.03.22

ペール(左)の発言に批判的なトニ氏(右)。(C)Getty Images

ペール(左)の発言に批判的なトニ氏(右)。(C)Getty Images

 先日、「テニスは自分の最優先事項ではない」といった発言をしたブノワ・ペール(フランス)について、ラファエル・ナダル(スペイン)の元コーチで叔父のトニ・ナダル氏が批判的な姿勢を見せてる。

 今季ここまで8試合を戦い、1勝しか挙げられていないペールは、先週のメキシコ・オープン初戦敗退後の記者会見で、厳格な感染対策の下で行なわれるツアーが「退屈でつまらない」とコメント。

 特に、大会期間中をバブルの中で過ごす生活が辛いようで「今のところ、テニスは自分の最優先事項ではない。とにかく(負けて)バブルから抜け出すことだけが、全ての大会での自分の目標なんだ」と、自身の想いを率直に語っていた。

 そんなペールの発言について、スペインメディアの『Antena3』からインタビューを受けたトニ氏は「正しいものではない」とバッサリ。この発言が、テニスにも彼自身にもいい影響を及ぼすことはないとして「彼は今の状況に疲れてしまっているだけ。自分の胸にしまっておくべきだ」と私見を述べている。
 
 とはいえ、今週開幕する今季初のマスターズ大会「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード/ATP1000)では、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を筆頭に、ナダル、ロジャー・フェデラー(スイス)、ドミニク・ティーム(オーストリア)といったほとんどのトップ選手が不参加を表明。

 ジョコビッチがこの不参加の理由を、「制約の中でツアーと家族との時間のバランスを取る必要がある。この貴重な時間を家族と過ごすことに決めた」と語っていたように、ペールの他にもテニス以外のことを優先したいと考える選手が少なくない状況だ。

 頻回な移動を伴う選手たちが、厳格な管理下に置かれるのは仕方のないことではあるが、彼らの不満も理解できる。いずれにせよ、一刻も早く通常のツアーが戻ってくることを願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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