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海外テニス

大坂なおみが1か月ぶりの実戦復帰を前に現状報告「たくさんのトレーニングをしてきた」〈SMASH〉

中村光佑

2021.03.25

女子テニスのレベルアップを感じつつも、「試合をすることが楽しみ」と意気込みを語った大坂なおみ。(C)Getty Images

女子テニスのレベルアップを感じつつも、「試合をすることが楽しみ」と意気込みを語った大坂なおみ。(C)Getty Images

 女子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月22日~4月4日/アメリカ・マイアミ/ハード/WTA1000)に第2シードとして出場する世界ランキング2位の大坂なおみが、大会前の記者会見で現在の女子テニスのレベルや試合に臨む上での心構えについて語った。

 今年2月に行なわれた全豪オープンを制覇し、23歳にして早くもグランドスラム通算4度目の優勝を成し遂げた大坂。それ以来大会には出場していなかったため、約1か月ぶりの実戦となるが、「たくさんのトレーニングをしてきた。また試合をすることが楽しみ」と調整は順調に進んでいるようだ。

 昨年8月から続く連勝記録(棄権を除く)を21としているだけに、大坂には今大会も優勝への期待が高まっていることは疑いようがない。それでも大坂は「最近はどの選手も平均的にレベルがかなり上がってきている。みんなが非常に強くて、ベストを出し尽くす力を持っている」と女子テニス界の現状を語った上で、「全ての選手が拮抗しているから、勝つことは非常に難しくなってきている」と気を引き締めている。
 
 その後、メディアから各大会への向き合い方について問われた大坂は、「以前は試合で負けることがチームへの裏切りだと思っていたし、彼らを失望させていると感じていたけど、今はコート上で精一杯の努力をして、全てを出し切ったと思えるような結果を出すことが重要だと思っている」とコメント。さらに「私は自分が完璧ではなく、『全部の試合で勝つことは不可能だ』と割り切って考えている」と述べ、メンタルコントロールのコツを明かした。

 なお、大坂は初戦となる2回戦で世界77位のアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)と対戦する。試合勘がなまっていないかは懸念されるところだが、自身初のマイアミ大会制覇を目指し、一つひとつ着実に勝ちを積み重ねてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】大坂がグランドスラム4勝目を挙げた全豪オープンのスナップ集
 

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