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海外テニス

大坂なおみ、ランキング1位復帰の可能性に「今回は1位にゴールを定めていない」。冷静に次戦に集中〈SMASH〉

中村光佑

2021.03.31

決勝や優勝を目指すが、ナンバー1返り咲きにはこだわらないというのは、いかにも大坂らしいコメントだ。(C)Getty Images

決勝や優勝を目指すが、ナンバー1返り咲きにはこだわらないというのは、いかにも大坂らしいコメントだ。(C)Getty Images

 女子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月23日~4月3日/アメリカ・マイアミ/ハード/WTA1000)でシングルス4回戦を突破した世界ランキング2位の大坂なおみが、記者会見で自らの強さの秘訣や試合への向き合い方について語った。

 2月に行なわれた全豪オープンで優勝して以来、今大会が約1か月ぶりの公式戦となっている大坂。苦戦を強いられながらも初戦の2回戦を突破すると、不戦勝を挟んだ4回戦ではエリーズ・メルテンス(ベルギー)に快勝してベスト8入りを果たし、本大会自身初の優勝に向けて視界は良好だ。

 メディアから現在の強さの秘訣について問われた大坂は「いろいろなことが改善されている」と前置きした上で、「ウィム(コーチのフィセッテ氏)とは多くの問題を一緒に解決してきたけど、最も重要なカギとなっているのは、彼と多くのコミュニケーションをとってきたことだと思う」とコメント。さらに、「コーチとの取り組みによってどんなに厳しい状況でも、それを乗り越えるための精神的な強さを身に付けたと言える」と答えている。
 
 また、大坂は「私は、たくさんの大会に参加しないと100%の力を発揮できないようなプレーヤーではない。私はむしろその逆で、必要以上にトーナメントに参加すると、少し燃え尽きてしまうところがある」とも語っており、スケジュールの組み方についても工夫を凝らしているという。

 今大会の結果次第ではアシュリー・バーティー(オーストラリア)を抜き、世界1位に返り咲く可能性がある大坂。それでも「今回は世界1位になることをゴールには定めていない。決勝に進出したり、優勝したりしたいとも思っているけど、私は目の前の1試合を大切にしている」と至って冷静に考えているようだ。

 なお、大坂は現地3月31日13時(日本時間4月1日午前2時)に行なわれる準々決勝で第23シードのマリア・サッカリ(ギリシャ/25位)と対戦する。成長を遂げたメンタルと持ち味のパワフルなプレーで、大坂にはさらなる上位進出を期待したいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】大坂がグランドスラム4勝目を挙げた全豪オープンのスナップ集
 
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