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海外テニス

「かなり良いボールを打てている」マドリードOPに臨む大坂なおみが自信を見せる! 初戦は土居美咲との日本人対決へ<SMASH>

中村光佑

2021.04.29

マドリードOPの初戦に臨む大坂なおみ。(C)Getty Images

マドリードOPの初戦に臨む大坂なおみ。(C)Getty Images

 女子テニスツアー『マドリード・オープン』(4月29日~5月8日/スペイン・マドリード/クレー/WTA1000)に出場する世界ランク2位の大坂なおみが、記者会見で今大会に臨む上での意気込みを語った。

 全米オープンで2度、全豪オープンで2度の優勝を果たし、アジア人選手として初めて世界ランキング1位にも上り詰めた大坂。ここ最近も驚異的な強さを発揮し続け、昨年8月から今年3月に行なわれたマイアミ・オープンの準々決勝でマリア・サッカリ(ギリシャ)に敗れるまで、公式戦23連勝(棄権を除く)をマークした。

 そんな大坂はハードコートを最も得意としていることで知られ、これまでにWTAツアーで成し遂げた7度の優勝もすべてハードコートでのものだ。一方、クレーコートでは思うような成績を残せておらず、以前から彼女の大きな課題として挙げられてきたサーフェスの1つだ。大坂自身も「何があってもいいように準備はしてきたつもりだけど、クレーコートでのプレーはちょっとしたストレスにもなるわ」と苦手意識を克服できていないことを認めている。

 また、「自分にストレスをかけず、大会で勝たなければならないと自分に言い聞かせているときのほうがうまくいくと思う。でも、何か新しいものを強く望んでいるときに、その気持ちと戦うのはとても難しい」とも語っており、クレーコートで優勝経験がないことがメンタルコントロールに少なからず影響を及ぼしていることを明かした。
 
 だが、マドリード・オープンの会場は海抜600メートル以上の高地にあり、他のクレーコートに比べて球足が速いため、大坂のパワフルなプレースタイルが有利に働く可能性もある。

 実際、大坂は2019年の同大会でベスト8進出を果たしており、決して相性が悪いわけではない。すでに自身でも試合前の練習から手ごたえをつかんだようで、「前回ここ(マドリード)でプレーしたときにどんな気持ちだったかは覚えていないけど、かなり良いボールを打てている」とコメントしている。

 会見の最後には「ここではただ楽しむ、そして全仏オープンに向けて自分のプレーを構築を目標にしたい」と抱負を語った。

 そんな大坂の1回戦の対戦相手は予選勝者で世界79位の土居美咲に決まり、いきなり初戦から日本人対決が実現。クレーコートでの課題克服へ、大坂がどのようなプレーを見せてくれるのか注目だ。

文●中村光佑

【PHOTO】大坂なおみが2年ぶりの優勝!全豪オープン2021の厳選写真をお届け!

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