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海外テニス

男子テニス西岡良仁が世界14位に逆転勝利!トリッキーな“股抜きショット”も話題に<SMASH>

中村光佑

2021.05.21

クレーコートを舞台にしたワールドツアーで自身初の8強入りを果たした西岡良仁。(C)Getty Images

クレーコートを舞台にしたワールドツアーで自身初の8強入りを果たした西岡良仁。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「リヨン・オープン」(5月17日~23日/フランス:リヨン/クレーコート/ATP250)は、現地5月20日にシングルス2回戦を実施。世界ランク60位の西岡良仁が、同14位で第5シードのガエル・モンフィス(フランス)を4-6、6-3、7-6(2)のフルセットで下し、準々決勝へ駒を進めた。

 今大会が2度目の顔合わせとなる西岡とモンフィス。初対戦は2019年11月に行なわれたデビスカップ(国別対抗戦)の準決勝で、この時は西岡がストレートで勝利していた。

 迎えた2度目の対決、西岡は序盤の第3ゲームでブレークを先行される苦しい展開。第6ゲームでブレークバックに成功したものの、直後の第7ゲームで再びブレークを喫し、そのまま第1セットを落としてしまう。

 だが、徐々にミスの少ない安定したプレーを見せるようになった西岡が第2セットを奪い返すと、迎えたファイナルセットはお互いに1つずつブレークを取り合ってタイブレークへ。すると先にリードを奪った西岡がこのタイブレークを制し、クレーコートのツアー大会でキャリア初のベスト8進出を果たした。

 そんな中、この試合の第2セット終盤で西岡が見せた「股抜きショット」がテニスファンの間で話題となっている。

 西岡がモンフィスのフォアハンドを返球すると、モンフィスはバックハンドで応戦したがこれがネットにかかりボールはベースライン付近の深い位置に入る。窮屈な態勢でのショットを強いられた西岡だったが、とっさの判断で左足を上げながら股抜きショットを披露。最終的にネットプレーでのポイントへとつなげ、会場を沸かせた。
 
 テニスストリーミングサイト『TENNIS TV』の公式ツイッターは、この西岡の股抜きショットを動画で公開。西岡はこの投稿を引用リツイートした上で、「これは今日1番のショットでした」と自画自賛していた。

 また西岡は少々感慨深げな様子で「クレーで初めてかなぁ、ベスト8入ったの」と綴り、「何とか今週耐えております。次戦も頑張ります!」と準々決勝に向けての意気込みも語った。

 なお、勝利した西岡は現地5月21日に行なわれる準々決勝で第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/5位)と対戦する。チチパスは今年4月のモンテカルロ・オープンでマスターズ初優勝を果たすなど、クレーコートシーズンに入ってからも好調を維持している。非常に厳しい相手となることは間違いないが、西岡らしい粘りのプレーで立ち向かってほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】2021年全豪オープンを戦う西岡良仁ほか、日本人トップ選手たち
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