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海外テニス

「自分を追い込み過ぎないようにすることが大切」フェデラーが全仏OP4回戦棄権を決断<SMASH>

中村光佑

2021.06.07

全仏オープン3回戦で3時間35分の激戦を制したフェデラー。(C)Getty Images

全仏オープン3回戦で3時間35分の激戦を制したフェデラー。(C)Getty Images

 現在開催中の「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)で男子シングルス3回戦を突破した第8シードのロジャー・フェデラー(スイス/8位)が、現地6月7日に予定されていた第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/9位)との4回戦を棄権すると発表した。

 2年ぶりに全仏の舞台へと帰ってきた39歳のフェデラーは、5日に行なわれた3回戦で世界59位のドミニク・コプファー(ドイツ)と対戦。3時間35分にも及ぶ激闘の末、7-6(5)、6-7(3)、7-6(4)、7-5で勝利し、全仏15度目のベスト16進出を果たしていた。

 だが、試合終了後に行なわれた記者会見でフェデラーは「次戦をプレーするかはわからない。出場を続けるか決めないといけない。ヒザに負担をかけ続けるのはリスクが大きすぎるか、身体を休めたほうが良いか」とすでに4回戦の棄権を示唆していたため、多くのテニスファンの間で懸念の声が広がっていた。

 大会の棄権に至った経緯についてフェデラーは「2度にわたるヒザの手術と1年以上のリハビリを終えた後では、自分の身体に耳を傾け、早期回復へ向けて追い込み過ぎないようにすることが大切だと思った」と説明。
 
 最後にフェデラーは「(全仏で)3勝できたことはとてもよかった。コートに戻ってこられることほど、いい気分になれるものはない。また会おう」とファンに向けてメッセージを送っている。

 今年3月のカタール・オープンで右ヒザのケガから約14カ月ぶりにツアーに復帰したフェデラー。以前には「今年のウィンブルドンまでに100%の状態に戻したい」と語っていただけに、ここでは無理をしないことを選択したのだろう。まずはしっかりと身体を休めて、最も得意とするグラス(芝)コートで輝く姿を見せてもらいたい。

 なお、思わぬ形で全仏オープン初のベスト8進出を果たしたベレッティーニは準々決勝で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と同76位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)の勝者と対戦する。

文●中村光佑

【PHOTO】絶大な人気を誇るフェデラーの「ウインブルドン2019」を振り返る!
 
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