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海外テニス

「強すぎて嫉妬しているんだろう」コーチのバイダ氏、ジョコビッチに対するメディアの報道姿勢に苦言<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.07.17

一時的に離れた期間はあったが、ジョコビッチ(右)を長らくサポートし続けているバイダ氏(左)。(C)Getty Imaes

一時的に離れた期間はあったが、ジョコビッチ(右)を長らくサポートし続けているバイダ氏(左)。(C)Getty Imaes

 男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)のコーチ、マリアン・バイダ氏は、海外テニスメディア『Tennis Majors』のインタビューの中で、ジョコビッチに向けられるテニスファンからの反応や、メディアの報道姿勢ついて言及した。

 ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)という2人のスター選手に割って入る形で台頭し、さらに安定した強さで最近は2人の持つ数々の記録を打ち破りつつあるジョコビッチ。先のウインブルドンを制したことで、グランドスラム優勝回数でもフェデラー、ナダルに並んだ(20勝)。

 ともすれば、2人と同様にファンからの絶大な人気を集めて然るべきとも思えるが、少々地味なプレースタイルのためか、はたまたあまりにも強すぎるためなのか、とてもそうは言えないのが現状だ。
 
 2006年からジョコビッチ陣営の一員としてその活躍を支えてきたバイダ氏は、そういったジョコビッチに対する世間の扱いについて疑問を抱いており、「彼(ジョコビッチ)の支配力はあまりにも大きすぎるので、観戦している人は負けることになるであろう対戦相手を応援したがる。彼の完璧さに嫉妬し、それを信じようとしないんだ」と自身の見解を示す。

 また、しばしば批判的な風潮が見られるメディアの報道姿勢についても「嫉妬心からくるもの」だとして「メディアは意図を持って自分たちの望む書き方をする。彼らはきちんとノバクのことを見ていない。ノバクはファンタスティックで、とても親切でポジティブな人間だ」と語った。

 さらに続けて「メディアはフェデラー、ナダルや若い世代の選手をアピールしている。ノバクのことも良い書き方をすることはあるが、自分から言わせればもっともっとポジティブに取り上げられるべきなんだ」と、ジョコビッチの活躍に対する報道が見合っていないことを指摘している。

構成●スマッシュ編集部

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