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海外テニス

東京五輪で“打倒ジョコビッチ”に燃えるズベレフ「彼に勝つチャンスはあるかもしれないと思っている」と自信<SMASH>

中村光佑

2021.07.21

昨年あたりからグランドスラムで安定して上位に残るようになってきたズベレフ。東京五輪でも自らを「優勝候補の1人」だと評する。(C)Getty Images

昨年あたりからグランドスラムで安定して上位に残るようになってきたズベレフ。東京五輪でも自らを「優勝候補の1人」だと評する。(C)Getty Images

 ドイツ・テニス界のスター、アレクサンダー・ズべレフ(世界ランク5位)が母国のスポーツ番組『Sportschau』のインタビューで東京オリンピックへの意気込みを語った。

 今夏の東京大会が初のオリンピック出場となる24歳のズべレフ。今シーズンは3月のメキシコ・オープンと5月のマドリード・オープンで優勝を飾り、すでにATPツアーでは通算15勝をマーク。またグランドスラムでは2020年全米で準優勝を収め、今年6月の全仏でも自身初のベスト4と好成績を残しており、東京五輪でも金メダル獲得へ大きな期待が寄せられている。

 だが、そこで大きな壁となるのが、世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の存在だ。今季のジョコビッチは全豪、全仏に続き、7月のウインブルドンでも優勝。ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)のGS最多優勝記録20回に並び、残る東京五輪と全米を制すれば、男子選手として史上初の「年間ゴールデンスラム」(1シーズンで四大大会と五輪を制覇すること)の偉業を達成することになる。

 34歳にしてトップに君臨し続けるジョコビッチについてはズベレフも、「彼のような選手に勝つためには、ほとんどの選手ができないことをする必要がある。高いレベルでプレーすることが求められる」とその驚異的な強さを認めている。それでも24歳のドイツ人は“打倒ジョコビッチ”に向け自信を見せる。

「僕自身は彼に勝つチャンスはあるかもしれないと思っている」
 
 さらに「東京に行くのは、『母国ドイツのためにメダル争いをすることが目的なんだ』と、すでに何度か周りに言ってきた。だからといって僕が勝つとは限らないけど、自分が優勝候補の1人だと思っていることは事実だ」と闘志を燃やすズベレフ。インタビューの最後には、東京五輪への抱負を口にした。

「足をすくわれないように、どの試合も集中して臨みたいと思う。初めてオリンピックビレッジを体験することにも熱狂しているし、今この瞬間をとても楽しみにしている。ベストを尽くすよ」

 長身からの強烈なサービスと安定感のあるストロークを武器にし、ビッグ3全員に勝利した経験も持つズベレフ。普段通りの実力を発揮できれば金メダルも見えてくるだろう。無観客開催となった東京五輪は独特の緊張感が漂うかもしれないが、どのようなパフォーマンスを披露してくれるのか注目したい。

文●中村光佑

【PHOTO】ベスト4入りしたズベレフをはじめ、全仏オープン2021で活躍した男子選手たち
 

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