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海外テニス

「今の足の痛みではテニスを楽しめない」ナダルが全米前哨戦の欠場を表明。20年ぶりにビッグ3不在の大会に<SMASH>

中村光佑

2021.08.12

左足の回復が思わしくないナダル。全米前哨戦のシンシナティ大会の欠場を決めた。(C)Getty Images

左足の回復が思わしくないナダル。全米前哨戦のシンシナティ大会の欠場を決めた。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク4位のラファエル・ナダル(スペイン)が全米オープンの前哨戦である「ウェスタン&サザン・オープン」(8月15~22日/アメリカ:シンシナティ/ハードコート/ATP1000)の欠場を発表した。

 なお、ナダルに加え、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)、ロジャー・フェデラー(スイス/9位)もシンシナティ・マスターズの出場取りやめを発表しており、2001年以来の「ビッグ3」不在の大会となることが確定した。その他にミロシュ・ラオニッチ(カナダ/23位)も欠場を表明している。

 今年6月の全仏オープンのシングルス準決勝で敗退後、左足の故障とメンタルの疲労のためにツアーを離脱していたナダルは、先週行なわれたシティー・オープンで復帰。ところが、勝利した2回戦直後の記者会見で「正直なところ、足の痛みをもう少し軽くしたいんだ。それが真実だ」と、依然としてフィジカル面に不安を抱えていたことを明かし、同大会は3回戦でロイド・ハリス(南アフリカ)にまさかの敗退を喫していた。
 
 その後、ナダルは現在開催中のナショナル・バンク・オープン(8月9日~15日/カナダ:トロント/ハードコート/ATP1000)に第2シードとして出場を予定していたが、大会開幕直前に欠場を表明。記者団に対し、「今は本当に必要なことのために戦えるチャンスがあるとは思えない。もう一度、良くなる方法を探さなければならない。結局のところ、僕にとって最も重要なことは、テニスを楽しむことなのだが、今の足の痛みでは、テニスを楽しむことができない」とコメントしていた。

 2021年シーズンもいよいよ後半戦に突入するが、すでに心身ともにかなりの疲労が蓄積している選手が多くなっているのだろう。全米オープンまでに実戦感覚を養うことは確かに大切だが、まずは大舞台でベストパフォーマンスが発揮できるよう、選手たちには無理のない範囲で調整を進めてもらいたい。

文●中村光佑

【PHOTO】ナダルはじめ全仏オープン2021の男子選手厳選プレー集
 
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