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海外テニス

「間違ったことをしてしまった」大坂なおみが全米OPに向け意気込み。会見拒否騒動についても言及<SMASH>

中村光佑

2021.08.29

明日から始まる全米オープン。大坂なおみは連覇に挑む。(C)Getty Images

明日から始まる全米オープン。大坂なおみは連覇に挑む。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)に出場する女子テニス世界ランク3位の大坂なおみが大会開幕前の記者会見に応じ、上位進出への意気込みを語った。

 大坂は今年6月に行なわれた全仏オープンの開幕直前に「人々がアスリートのメンタルヘルスについてあまり考えていないと感じていた」として、突如“記者会見ボイコット”を宣言し、同大会を棄権。その際に2018年の全米オープン優勝後から長らく精神的なストレスに悩まされていたことを明かしていたが、一連の騒動はテニス界を揺るがす前代未聞の事態に発展した。

 その後は「しばらくコートから離れたい」という理由で米ロサンゼルスの自宅に戻り、7月のウインブルドンも欠場。今夏の東京オリンピックから復帰を果たしたものの、3回戦でマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)にストレートで敗退。全米の前哨戦として出場したシンシナティでも3回戦敗退に終わり、思うように結果を残せない状況が続いている。

 そんな中でも大坂は「私は自分のプレーに満足している」といたって前向きに捉えているようだ。通算5度目のグランドスラム制覇と大会連覇がかかる今年の全米についても「もちろん、ここですごいことができると宣言はしないけど、私は1試合1試合を大切にしたいと思っている」と意欲を示した。
 
 一方で、インタビューの最後には全仏での記者会見拒否や自身が抱えるメンタルヘルスの問題についても言及。「全仏で、私はたくさんの間違ったことをしてしまったと思う」と振り返りつつも、「もっとうまくやっていくために学んだこともたくさんある。もちろん、(あの時と)同じ状況が再び起こるとは思っていない」とコメントした。

 今大会に第3シードとして出場する大坂は1回戦で世界86位のマリー・ブーズコワ(チェコ)と対戦する。依然として大坂のメンタル面のコンディションには懸念の声も上がっているが、大会連覇へ向けまずは幸先の良いスタートを切りたいところだ。持ち前の力強いサービスとストロークを生かし、1つでも多く勝ち進んでほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】2度目の優勝を果たした大坂なおみの全米OP2020を厳選写真でプレイバック!

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