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メドベージェフ、ジョコビッチに衝撃のストレート勝利で四大大会初優勝!絶対王者の年間グランドスラムを阻止する<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.09.13

念願のグランドスラムタイトルを獲得したメドベージェフ。(C)Getty Images

念願のグランドスラムタイトルを獲得したメドベージェフ。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)では、大会最終日の現地9月12日に男子シングルス決勝を実施。第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/世界ランク2位)が、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)を6-4、6-4、6-4で下し、グランドスラム初優勝を果たした。

 今年の全豪オープン決勝でも顔を合わせていた両者。その時にはジョコビッチが強さを見せつけてストレートで勝利していたが、今回は若手のメドベージェフが雪辱を果たした形だ。

 第1セット、第1ゲームで早々のブレークに成功したメドベージェフは、このセットの23度のサービスポイントの内、15本のファーストサービスを入れ、そのすべてでポイントを獲得。

 ウィナーの数ではジョコビッチの10本に対して13本、エラーの数でもジョコビッチの10本に対して7本と、堅実かつ攻撃的なプレーでリードを守り、第1セットを先取する。

 第2セットでは、互いにキープして迎えた第4ゲームにジョコビッチにブレークポイントを握られるも、巧みなラリーコントロールで凌ぎ切る。フラストレーションを溜めたジョコビッチは、ここでラケットをコートに叩きつけて破壊し、警告を取られるシーンもあった。

 すると続く第5ゲームではメドベージェフに2連続のブレークポイントが。その2本目で、ネットに詰めるジョコビッチの足元をすくうようなバックハンドを打ち込んだメドベージェフがここを取り切り、そのまま2セットアップとなる。
 
 いよいよ勢いに乗るメドベージェフは、最終セットの第1ゲームでブレークに成功。流れを変えようと、ネットプレーやドロップショットなど数多の攻撃を仕掛けるジョコビッチだったが、メドベージェフは素早い反応と冷静な判断でそのことごとくを跳ね返し、第3ゲームでも値千金のブレークを決める。

 その後も攻撃の手を緩めず、ファーストサービス、セカンドサービスともに高い確率でポイントを獲得。絶対王者を相手に、ブレークポイントを握られることすらないままセット終盤を迎える。

 サービング・フォー・ザ・マッチの第8ゲームでは、プレッシャーが影響したのか2本のダブルフォールトを犯し、自滅する形でブレークダウン。ジョコビッチに流れが傾きかけたかに見えたが、それでも攻撃的な姿勢を貫くメドベージェフが、最後の第10ゲームをサービスウィナーで取り切り、衝撃のストレート勝利でグランドスラム初タイトルを獲得した。

 ジョコビッチは今季ここまでのグランドスラム3大会でタイトルを獲得しており、今回の全米オープンで、男子では1969年のロッド・レーバー氏以来となる年間グランドスラムを狙っていたが、ここは来シーズン以降にお預けとなった。

構成●スマッシュ編集部

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