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海外テニス

「全豪オープンを制覇するために」世界1位のバーティーが今季終了を発表。最終戦も欠場<SMASH>

中村光佑

2021.10.24

ウインブルドンを含む今季5大会で優勝し、2位と大差を広げて頂点に立つバーティー。(C)Getty Images

ウインブルドンを含む今季5大会で優勝し、2位と大差を広げて頂点に立つバーティー。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランク1位のアシュリー・バーティー(オーストラリア)が2021年シーズンの終了を発表した。

 今季は7月のウインブルドンで4大大会2勝目を挙げ、計5つのタイトルを獲得するなど大活躍を見せたバーティー。これにより、11月にメキシコのグアダラハラで開かれるWTAファイナルズへの出場権も早々に獲得。ところが、9月の全米オープン3回戦で敗退してからは約1か月以上大会に出場せず、故郷のオーストラリアへ帰還していた。

 現地10月23日に声明を発表したバーティーは最初に「メキシコで開催されるWTAファイナルズを含め、2021年はもうトーナメントには出場しません」と報告。シーズン終了を決断した背景には体の回復に加え、メキシコからオーストラリア入国する際に義務付けられる隔離生活も関係しているという。

「私は疲労からの回復を優先し、オーストラリアでの新シーズンに向けた調整に集中する必要があると考えました。(故郷の)クイーンズランド州に戻る際に検疫を受けなければいけませんし、来年1月の準備においては妥協するつもりはありません」
 
 そして最後には年内最初のグランドスラムとなる全豪オープンでの初優勝へ向け、意気込みを語った。

「私は今オーストラリアでの夏に照準を合わせており、全豪オープンを制覇するためにできることを全てやっています。再びホームグラウンドでプレーするのが待ち遠しいです」

 長らくコロナ禍での転戦を強いられているだけに、バーティーも精神的なストレスが溜まっていたのかもしれない。連覇がかかる最終戦の欠場は苦渋の決断であったことは間違いないが、まずは心身をリフレッシュさせ、全豪では地元ファンの前で優勝カップを掲げる姿を見せてもらいたい。

文●中村光佑

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