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海外テニス

フランス期待の星ガストンが地元のマスターズで躍進。「パリの会場は特別な雰囲気で僕を成長させてくれる」<SMASH>

中村光佑

2021.11.04

マスターズシリーズで初めてベスト16入りを果たした21歳のガストン。地元の会場の雰囲気が彼を後押ししている。(C)Getty Images

マスターズシリーズで初めてベスト16入りを果たした21歳のガストン。地元の会場の雰囲気が彼を後押ししている。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(11月1日~7日/フランス・パリ/インドアハード/ATP1000)は現地時間11月3日にシングルス2回戦を実施。予選勝者で世界ランク103位のユーゴ・ガストン(フランス)が同17位のパブロ・カレノブスタ(スペイン)を6-7(3)、6-4、7-5の逆転で下し、同大会初の4回戦進出を決めた。

 ワイルドカード(主催者推薦)でグランドスラム本戦デビューを果たした2020年の全仏オープンでベスト16入りという快進撃を見せ、男子テニス界に衝撃を与えたガストン。この日はタイブレークの接戦の末に第1セットを落とすも、第2セットに入ると得意のドロップショットでカレノブスタを前後に揺さぶり、主導権を握ってセットオールに。迎えたファイナルセットでは2度のブレークに成功し、フルセットマッチを制した。
 
 この勝利で11月8日付で更新される世界ランキングで自身初のトップ80入りが確定させたガストンは、「パリの会場は、これまでとは違って特別な雰囲気を醸し出していて、僕を刺激し、成長させてくれる。大きなコートで観客がこのように応援してくれると、自分のチャンスに自信が持てるし、決して諦めない」とコメント。地元ファンの大声援に応えたいという気持ちが勝利へのモチベーションにつながっていると明かした。

 また、「自分の(粘りの)プレースタイルが多くの選手を不安にさせることはわかっているし、相手が僕のことをあまり知らないことも僕にとっては有利に働くんだ」と自信を強調。それでも「まだ先は長い」と次戦に向けてすでに気を引き締めている。

 3回戦では世界9位のヤニック・シナー(イタリア)をストレートで撃破したカルロス・アルカラス(スペイン/35位)と対戦するガストン。相手は今年9月の全米オープンでもベスト8へ進出した急成長株の18歳だが、この勢いで勝利をつかみたいところ。テニスファン注目の一戦となりそうだ。

文●中村光佑
 
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