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海外テニス

「喜びと感謝の気持ちでいっぱい」やっと入国できたジョコビッチが全豪の会場で練習。家族も会見し「キャリアで最大の勝利」<SMASH>

中村光佑

2022.01.11

オーストラリア入国拒否問題で判決が出て臨時施設から解放されたジョコビッチ。(C)Getty Images

オーストラリア入国拒否問題で判決が出て臨時施設から解放されたジョコビッチ。(C)Getty Images

 現地1月10日にメルボルンの連邦裁判所で行なわれたオーストラリアへの入国の可否を決定する審理で勝訴したノバク・ジョコビッチ(セルビア)。拘留されていた臨時施設からも解放された渦中の世界王者が同日に自身のSNSを更新し、1月17日に開幕する全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)の出場に向けた熱い想いを綴った。

 全豪の会場で撮影されたチームメンバーとの1枚の写真をアップしたジョコビッチは「ビザの取り消しを覆す判決が出たことに喜びと感謝の気持ちでいっぱいです」と投稿。早速コートでの練習も行なったようだ。

 続けてジョコビッチは「色々なことがありましたが、私はここ(オーストラリア)にとどまり、大会に臨みたいと思う。今私は試合に出ることに集中している。私は、素晴らしいファンの前でプレーするために、最も重要なイベントの1つであるこの大会(全豪)にやって来ました」とコメント。

 最後には「今のところこれ以上は何も言えませんが、このような状況の中で私と一緒に立ちあがり、私を励まし続けてくれた皆さん、ありがとうございました」と支えてくれた人々へ感謝の言葉を残した。
 
 そしてこの投稿と同じ時間帯にジョコビッチの家族が母国セルビアの首都・ベオグラードで行なわれた記者会見に出席。

 母親のディヤナ氏は「彼は何も悪いことをしていないし、国の法律も破っていない。彼は嫌がらせを受けているのです」とオーストラリアの一連の対応に不満を示しつつも。「(今回の判決は)彼のキャリアで最大の勝利です。どんなグランドスラムよりも大きな勝利なのです」と息子の勝訴を喜んだ。

 だが、豪州政府の弁護士は大臣権限で改めてビザを取り消す意向を示唆しているため、オーストラリアへの入国をめぐる戦いはまだまだ続くかもしれない。最終的にジョコビッチはどうなるのだろうか。今後の動向に注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

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