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海外テニス

入国騒動再発か? ジョコビッチがエントリーしたBNPオープンは国も主催側もワクチン接種を義務付け<SMASH>

中村光佑

2022.02.11

過去に5度の優勝を誇るインディアンウェルズ大会にジョコビッチがエントリー。接種義務が課されているが、出場はいかに?(C)Getty Images

過去に5度の優勝を誇るインディアンウェルズ大会にジョコビッチがエントリー。接種義務が課されているが、出場はいかに?(C)Getty Images

 オーストラリア入国問題で世界的な騒動を巻き起こした男子テニス世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。渦中の男は3月10日から開催される「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)のエントリーリストに登録された。

 大会公式サイトが発表したリストには、過去5度の優勝を誇るジョコビッチの他、ダニール・メドベージェフ(ロシア/世界ランク2位)、アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/3位)、ステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)、ラファエル・ナダル(スペイン/5位)といった錚々たるメンバーが名を連ねている。

 しかし、テニス系海外メディア『UBITENNIS』によれば、ジョコビッチが予定通り出場できるかどうかは不透明だという。なぜなら今年のインディアンウェルズ大会では出場する選手に事前のワクチン接種を義務付けているからだ。

 大会主催側は「会場に入場する際に、有効な予防接種の証明が必要となる。選手が従うガイドラインは、それぞれの統括団体であるWTA(女子テニス協会)とATP(男子プロテニス協会)が定めたプロトコル、およびアメリカ合衆国が入国する海外旅行者の予防接種状況に関して定めた国の制限に準拠する」との公式声明を発表している。
 
 これまで一貫して自身の接種状況に言及することを拒否してきたジョコビッチだが、一連の豪入国騒動ではワクチンを接種していないことを明かしていた。彼の伝記作家が接種をほのめかす発言をしているものの、本当に完了したかどうかはわかっておらず、場合によっては欠場を余儀なくされてしまう可能性もある。

 米疾病管理センター(CDC)も「限られた例外を認めている」としつつ、「非米国市民、非米国移民の場合は飛行機で米国に渡航するには承認されているワクチンを完全に接種している必要がある」と規定。そのため、ジョコビッチに限らずワクチンを接種していない選手は入国さえも認められないかもしれない。

 最近の新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を踏まえれば、今後は数多くの大会でワクチン接種が求められるケースが出てくるだろう。ちなみに現段階でジョコビッチは「ドバイ選手権」(2月21日~26日/アラブ首長国連邦・ドバイ/ハードコート/ATP500)で今季初戦を迎える予定だが、同国ではプロスポーツ選手に事前のワクチン接種を義務付けていないため、入国を許可される見込みだ。

文●中村光佑

【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショット
 

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