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海外テニス

「フォアとサービスだけで面白くない」元世界9位のフォニーニが次世代のテニススタイルに不満を吐露〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2022.02.13

アルゼンチン・オープンでは準々決勝でデルボニスに敗れたフォニーニ。彼が掲げる理想のスタイルとは?(C)Getty images

アルゼンチン・オープンでは準々決勝でデルボニスに敗れたフォニーニ。彼が掲げる理想のスタイルとは?(C)Getty images

   元男子テニス世界ランク9位のファビオ・フォニーニ(イタリア/40位)は、現在開催中の「アルゼンチン・オープン」(2月7日~13日/アルゼンチン:ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)の記者会見で、若手選手たちのプレーについて「多様性に欠けている」と苦言を呈した。

   まず、34歳のベテラン戦士は「僕が古い世代の選手だからかもしれないけど」と前置きしたうえで、若手たちのプレーを「フォアハンドとサービスばかりで面白くない」とバッサリ。「たとえ自分が引退しても、テレビでこのスポーツを観たり、チケットを買って観に行ったりするつもりはない。その価値があるとは思えないね」と厳しい考えを示した。

   ではどのようなテニスが観るに値するのか。フォニーニは“生ける伝説”ことロジャー・フェデラー(スイス)の名を挙げる。

   長らくヒザの怪我で戦線を離脱しているフェデラーについて「昔のように彼のプレーが観られたらいいのに。彼は全てを簡単そうにやるけれど、実際にはそうじゃないのが素晴らしいんだ」と、多くのテニスファンと同様に、スイスが生んだ偉才の華麗なプレーを熱弁した。
 
   また、アルゼンチン・オープンでは元世界ランク3位のホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が今大会限りでの引退を示唆したが、長年親交があるフォニーニは彼についても言及している。

  デル・ポトロは長くヒザの怪我に悩まされて引退の可能性をほのめかした。それだけに自身も辛い怪我と手術を乗り越えてきたフォニーニは、「とても悲しい気持ちになった」と惜しみながら、友にエールを送った。

「私は本当のホアン・マルティンを知っています。ビッグ4が最高の状態だったときに渡り合うことができた数少ない選手の1人だ。最近は話せていないけれど、心から彼の幸せを願っているよ」

   なおフォニーニは、そのデルポトロを初戦で下したフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)と11日の準々決勝で対戦。4−6、4−6のストレートで敗れている。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】パワーだけじゃない!胸の張りで腕を加速するフォニーニの技ありフォアハンド『超分解写真』

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