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海外テニス

19歳の全米女王ラドゥカヌを悩ますストーカーに「5年間の接近禁止」の有罪判決下る<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.02.25

ストーカー行為により「自宅に戻っても休まることながい」と訴えていたラドウカヌ。(C)Getty Images

ストーカー行為により「自宅に戻っても休まることながい」と訴えていたラドウカヌ。(C)Getty Images

 2021年全米オープンの予選から出場して優勝するという史上初の快挙を成し遂げたエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界12位)。ビッグタイトルを手にした18歳(当時)は、瞬く間にスター選手として注目を集めるようになり、ティファニーやディオールといった一流ブランドとも契約を結ぶほどとなった。

 そんな若き人気者にストーカー行為を繰り返してきた男に対し、英国の裁判所が「5年間の接近禁止命令」を下したことが2月24日、英紙『The Guardian』をはじめ複数のメディアを通じて報じられた。

 報道によると、ストーカー行為によって有罪が確定したのは、ロンドン北東部に住むアムリット・マガー(35歳)。つきまといは昨年11月から12月にかけて3回にわたり行なわれ、不要な贈り物を届けたり、「君は愛に値する」と書かれたカードを置いたり、玄関から父親の靴(ラドゥカヌのものと勘違いしていた)を盗むなどの迷惑行為を繰り返していたという。
 
 遠征から自宅に戻っても常に周囲を気にするようになったラドゥカヌは、法廷での声明で「このような事が起きてから一人で外出するのが不安になりました。私は自分の自由が奪われたように感じています。一番安心できるはずの自分の家で安心できないんです」と恐怖心を伝えたという。

 なお、マガーには5年間の接近禁止命令のほかに200時間の無報酬労働が科され、自身には電子タグが装着されてその行動も24時間監視される。またラドゥカヌ本人はもちろん、彼女の家族への接触も禁じられることが決まった。

 全米優勝後、現在まで6大会に出場しているものの、3回戦まで進めたのは昨年10月に開催されたルーマニアの大会のみ。全豪後の2月21日に開幕したメキシコ大会では、試合中の負傷により1回戦の途中で棄権を強いられるなど苦しい状況が続いている。

 だが、ラドゥカヌを悩ませていた「ストーカー問題」が解決されたことで、メンタル的な負担は多少軽減されたはず。まだまだ発展途上にある19歳。さらなる躍進に期待したい。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】全米OP初優勝!快挙を成し遂げた18歳エマ・ラドゥカヌの2021年を特集!
 

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