専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

“涙”の大坂なおみに勝利したロシア選手が「彼女は強く、素晴らしい」と同情。「セレナに起こったことを思い出していた」

THE DIGEST編集部

2022.03.14

試合後には敗者として異例のスピーチを行なった大坂。対戦したロシア選手も反応を示している。(C)Getty Images

試合後には敗者として異例のスピーチを行なった大坂。対戦したロシア選手も反応を示している。(C)Getty Images

 元世界女王を襲ったアクシデントが波紋を広げている。

【PHOTO】「全力を尽くす」ことをテーマに掲げて挑んだ大坂なおみの2022年全豪OP厳選ショット!

 現地時間3月12日、女子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)のシングルス2回戦が行なわれ、元世界女王の大坂なおみ(フリー/世界ランク78位)が、第21シードのベロニカ・クデルメトワ(同24位)に0-6、4-6で敗退した。

 しかし、その敗戦以上にショックを与えたシーンは、立ち上がりの第1ゲーム直後だ。いきなり相手にブレークを許した大坂に対し、観客席から「ナオミ、最低!」とヤジが飛んだのだ。動揺を隠しきれない大坂は涙を浮かべながらのプレーとなり、これをきっかけにメンタルが乱されたことは間違いだろう。
 

 英紙『The Guardian』など複数の海外メディアによると、大坂との初対戦を制したクデルメトワは試合後、「ナオミは、数年前にここでセレナ(・ウィリアムズ)に起こったことを思い出していた。そこで起こったことと似ているから、彼女は泣き出したのよ」と見解を明かしている。

 大坂はオンコートインタビューで「前にセレナとビーナスがここでヤジを浴びせられるビデオを見たことがあって、それが頭に浮かび、何度も再生されてしまった」と説明。そんな元世界女王に対し、クデルメトワも「彼女は強く、素晴らしい人だとわかっている」とメッセージを送った。

 大坂がフラッシュバックしたというのは、2001年大会のことだ。準決勝でウィリアムズ姉妹が対戦予定だったが、試合直前に姉・ビーナスがケガを理由に棄権。すると翌日の決勝では、妹・セレナに対して会場からブーイングや人種差別的なヤジが飛び交い、これを境にふたりは10年以上にわたって同大会への出場をボイコットしていた。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】大坂なおみ出場のパリバ・オープンをカナダメディアが展望!「タフなスタートになるだろう」

【PHOTO】コートを彩る美女テニスプレーヤー!ラドゥカヌ、ジョルジ、プリスコワにトップ100圏外も厳選

【関連記事】大坂なおみがキリオスの横でサービスをチェック!「彼女はどんなに細かいことでも見つけて分析している」<SMASH>

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号