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海外テニス

世界2位のメドベージェフがヘルニア手術のため最大2か月の離脱を発表「とてもつらかった」<SMASH>

中村光佑

2022.04.03

クレーシーズン前に手術を決断したメドベージェフ。(C)Getty Images

クレーシーズン前に手術を決断したメドベージェフ。(C)Getty Images

 現地時間4月2日、男子テニス世界ランク2位のダニール・メドベージェフが自身の公式SNSを更新。軽度のヘルニア手術を決行するため、1、2か月にわたってツアーを離脱すると公表した。

 今季のメドベージェフは1月の全豪オープンで準優勝、2月末のメキシコ・オープンでベスト4と序盤から好調を維持しており、2月28日付の世界ランキングではノバク・ジョコビッチ(セルビア/現1位)に代わって初めて世界1位の座に就いた。

 ところが前週のBNPパリバ・オープン3回戦でガエル・モンフィス(フランス/23位)に逆転負けを喫してわずか3週間程度で首位陥落。現在開催中の「マイアミ・オープン」ではベスト4へ勝ち進んだ場合に1位へ復帰できる見込みとなっていたが、準々決勝で前回王者のフベルト・フルカチュ(ポーランド/10位)にストレートで敗退した。これにより、4月4日に更新される世界ランキングではジョコビッチが1位を維持することが確定している。

 そのフルカチュとの試合後にはマイアミ特有の暑さや湿度の影響からか、「めまいがしたり、疲れたり、長いゲームではサービスをうまく打てなくなったりして、とてもつらかった」と体調が万全ではなかったと告白したメドベージェフ。ファンからも心配の声が上がっていた中、このほど更新した自身のSNSでは「この数カ月、僕は軽いヘルニアを抱えてプレーしていたんだ」と投稿した。
 
 そのうえで「チームと話して、そのヘルニアの問題を解決するために小さな施術を行なうことにした。今後1~2か月は離脱することになりそうだ」と報告。そして最後には「それでもすぐにコートに戻れるよう努力するつもりでいる。いつも応援ありがとう」とファンへの感謝の言葉で全文を締めくくった。

 仮に最大2か月の戦線離脱となれば、5月22日に開幕する「全仏オープン」(5月22日~6月5日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)の出場は絶望的となってしまう。ちなみにメドベージェフは昨年の同大会で自身初のベスト8入りを果たしており、今季は以前から「好きじゃない」と語っていたクレーコートの克服にも期待が寄せられていた。

 昨季のメドベージェフは新型コロナウイルス感染の影響もあり、クレーシーズンでは思うような成績を残せていなかった。そのため今季のクレーシーズンは全体として失効するポイントがそれほど多いわけではない。

 だからこそこの時期に手術に踏み切れたという部分もあるのかもしれない。ただここ最近はトッププレーヤーとして走り続けてきただけに、身体には大きな負担がかかっていたのだろう。まずは何よりも手術が成功することを祈るばかりだ。

文●中村光佑

【連続写真】メドベージェフの余分な動きがない安定感抜群のバックハンド!
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