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レッスン

【テニスマナー講座1】スクール&サークルで“好かれる人・嫌われる人”の行動パターン<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.04.14

複数のプレーヤーが集まって練習する「スクール」や「サークル」で楽しくテニスをするにはマナーの部分も守ってほしいものだ。写真=THE DIGEST写真部

複数のプレーヤーが集まって練習する「スクール」や「サークル」で楽しくテニスをするにはマナーの部分も守ってほしいものだ。写真=THE DIGEST写真部

 テニスを楽しむうえでルールを守るのは当然だが、お互いが気持ちよくプレーするにはマナーを守ることも大切だ。そこでテニス専門誌『スマッシュ』では、日本のテニススクール界のパイオニアとして知られる中嶋康博氏の解説をもとに、編集部の見解としてテニスのマナーについて考えてみた。

 今回は複数のプレーヤーが1つになって練習する「スクール」や「サークル」などのグループ内で“好かれる人・嫌われる人”について、ケース別で紹介しよう。

◆礼儀正しい人◆

 あいさつはコミュニケーションの第1歩。黙って来て、黙って帰るのは良くない。無理強いするものではないが、できない人はなかなかグループには馴染めないだろう。逆に礼儀正しい人は、仲間やコーチからも好かれる傾向にある。また、プレーをする際の服装も大切だ。きちんとボタンをしていない、極端に肌が露出されている、あるいは汚れの酷いウェアなどは避けるべきだ。

◆相手のレベルに合わせて打ち合いができる人◆

 サークルなどでは参加者の技量に格差のある場合が少なくないが、そうした状況で相手に合わせて打ち分けられる人は好かれる。「この人ならこのくらいの力」、「こちらの人はもう少し強く」など、打つ加減を調整して打ちやすいところにボールを配球できる人だ。そうやってボールをコントロールしながら打っているので、自分自身の練習にもなる。こういう人はグループ内で信頼される。

◆誰に対しても遠慮なしで強打してくる人◆

 前述の例とは逆のパターン。「強く打てば上達する」とばかりに、どんな相手でも力一杯打ってくる人がいるが、こういう人は嫌われる。女性とか年配者に対してもお構いなしで、しかもボールがどこに飛んで行くかわからないというのであればまさに最悪。これではプレーの枠を超えた「危険行為」だ。そうなると皆が白けてしまい、練習そのものが“嫌な時間”になってしまう。
 
◆おしゃべりばかりしている人◆

 レッスンの最中にやたらと話しかけてくる人がいる。これは練習に集中できないので迷惑行為と言える。特に女性にしつこく話しかけてくる男性がいるが、そうなると「このクラス(サークル)は嫌だ」と辞めてしまう女性もいる。少しくらいの会話はいいが、練習に集中したい人にしつこく話しかけるのは止めてほしい。


◆ボールアップを真面目にやる人・やらない人◆


 練習によって散らばったボールのアップ(ボール拾い)は、みんなでやるもの。しかし中にはおしゃべりをしてサボったり、嫌々やっている人がいる。そういう人はグループ内で嫌われる。逆に一生懸命ボールを拾ってすぐに練習に入る。そういう心構えの人は、コーチやグループ内でも好かれるはずだ。

 いかがだろうか。他にも「下手な人を馬鹿にする人」や「仲間のミスに嫌な顔をする人」など様々なケースが存在する。

「マナースポーツ」とも呼ばれるテニス。これからの季節はプレーをする機会も増えるが、ぜひともマナーを守って気持ちよくプレーしてほしいものだ。そしこれからテニスを始めようと考えている人は、プレーの上達もさることながら、マナーの上達もお忘れなく。

解説=中嶋康博
VIP-TOP グループ ゼネラルマネージャー。日本のテニススクール界のパイオニアとして知られる存在で、その指導法を『中嶋メソッド』として全国に広めた。現在はテニスクラブ、スクール開設・運営のコンサルティングを行なう。(公財)日本テニス協会元普及指導本部長 (公社)日本プロテニス協会元理事長。

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2021年3月号より再編集

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