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国内テニス

「日本のプロテニス選手に夢を」賞金とスポンサー獲得のチャンスがある新しい国内ツアー<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.06.16

記者会見に登壇した山田眞幹氏、相川佳之氏、ゲストの島田晴香さん、内山靖崇(左から)。写真:スマッシュ編集部

記者会見に登壇した山田眞幹氏、相川佳之氏、ゲストの島田晴香さん、内山靖崇(左から)。写真:スマッシュ編集部

 ファイナルラウンドの優勝賞金が1000万円で話題の『湘南美容クリニック presents SBC Dream Tennis Tour 2022』の記者会見が、6月16日にジャパン・スポーツ・オリンピックスクエアで行なわれた。この新しく誕生するツアーのテーマは「日本のプロテニス選手に夢を」である。

 記者会見に登壇した全日本男子プロテニス選手会代表理事の内山靖崇は、選手の多くが抱えている課題について、「日本でプレーする機会が少ない。海外遠征する資金の問題」があると言う。

 そういうテニス界の現状に少しでも夢を与えようとしているのがこのツアーである。ツアー代表の相川佳之氏(湘南美容クリニック総括院長)は、「短時間で賞金を得られて、生活、海外遠征の資金になれば」との思いを語った。

 このツアーでは、プロアマ戦とレセプションが金曜日、予選リーグが土曜日、決勝トーナメントが日曜日と、3日間で大会が終わるようになっている。ファーストからサードラウンドでは、優勝すると賞金100万円、ファイナルラウンドでは1000万円が手に入る。
 
 ただし、アマチュア規定により、学生やジュニアはどんなに活躍しても賞金を受け取ることはできない。ツアーディレクターの山田眞幹氏(マサスポーツシステム代表取締役)によると、「何らかの方法で出してはいきたい」との思いはあるが、まだ不確定である。
 
 ではアマチュアにとっては金銭的にはプラスにならないのだろうか。鍵を握るのはプロアマ戦とその後のレセプションのようだ。テニス好きの経営者と選手が交流できる場を提供することで、「サポートしたい人が増えるのではないか」と相川氏は考えている。

 内山も「アピールする場があるのは選手としては有難い」と言う。このような新しい取り組みがあることもあり、選手の間で「この大会の話題がよく挙がる」そうだ。

 山田氏は「エンタメ性のある楽しい内容にして、ファイナルラウンドでは有明コロシアムを1万人で埋めたい」と意気込みを語った。新しいツアーだけに不確定部分もあるが、日本テニス界に多くの夢が生まれる切っ掛けになってほしい。

 ファーストラウンドは、6月25日・26日に有明テニスの森で開催される。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】内山靖崇のバックハンドリターン、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』

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