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海外テニス

今季絶好調の19歳アルカラスがまさかの初戦敗退!「プレッシャーで自分のパフォーマンスが発揮できなかった」<SMASH>

中村光佑

2022.08.12

今季すでに4勝を挙げている19歳のアルカラスだが、モントリオールではプレッシャーによって思うように身体が動かず初戦敗退を喫した。(C)Getty Images

今季すでに4勝を挙げている19歳のアルカラスだが、モントリオールではプレッシャーによって思うように身体が動かず初戦敗退を喫した。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「ナショナルバンク・オープン」(8月7日~14日/カナダ:モントリオール/ハードコート/ATP1000)のシングルス2回戦で逆転負けを喫した19歳のカルロス・アルカラス(スペイン/4位)。試合後の会見ではメンタルコントロールがうまくいかなかったことを敗因に挙げた。

 今大会に第2シードとして出場したアルカラスは、初戦となった2回戦で世界34位のトミー・ポール(アメリカ)と対戦。第1セットをタイブレークで先取するも、続く第2セットではこの日2度目となったタイブレークを落とし、勝負の行方はファイナルセットへ。第4ゲームで痛恨のブレークを許したアルカラスは3時間20分の大接戦の末に2回戦敗退となった。

 この試合では珍しく苛立ちから大声を発するシーンも見られたアルカラス。会見ではグランドスラムに次ぐグレードのマスターズに臨む上で世界4位、第2シードという肩書きを背負わなければならなかったことが「プレッシャーになっていた」と告白した。

 また「初戦は相手と、そしてもちろん自分自身と戦わなければならないんだ。100パーセントの力を発揮できていないとわかっていても、その瞬間に対処するのは大変なことだった。自分との戦いだったんだ」ともコメント。その中で不本意な結果に終わってしまったことについて「自分のベストパフォーマンスを発揮できなかったと言えるかもしれない」と嘆いた。
 
 とはいえアルカラスは今季だけでツアー4勝を挙げており、そのうちの2勝は3月のマイアミ・オープンと5月のマドリード・オープンのマスターズ2大会で手にしたものだ。グランドスラムでも6月の全仏でベスト8、7月のウインブルドンでもベスト16入りを果たすなど、19歳にして驚異的な成績を残している。

 ただ、それとは裏腹にまだまだツアーでの経験は浅く、周囲の期待に押しつぶされてしまいそうになることもあるようだ。だからこそアルカラスは今後の課題としてどんな状況でも揺るがないメンタルを手に入れることが重要だと語る。

「この試合から言えることはトレーニングをして、この試合で感じたようなプレッシャーやそういった瞬間に対応できるようにしておかなければいけないということだ。今言えるのはそれだけだ」

 次戦は来週開幕する「ウェスタン&サザン・オープン」(8月14日~21日/アメリカ:シンシナティ/ハードコート/ATP1000)に出場を予定しているアルカラス。今回の敗戦を糧に更なる成長を期待したいところだ。

文●中村光佑

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