専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
レッスン

打つ前の明確なイメージ作りは、成功へのプロセス!【テニスレッスン|緊張してもサービスが入るコツ3】 

スマッシュ編集部

2019.11.24

コツを教えてくれた高橋悠介(左)と大前綾希子(右)。写真=THE DIGEST写真部

コツを教えてくれた高橋悠介(左)と大前綾希子(右)。写真=THE DIGEST写真部

 サービスが入らない状況に陥ったら、入るか入らないかを考えるよりも、打つ前にするべきことは何かを考えよう。現役選手は、何を行なっているのか、自分が実行していることを聞いた。

 高橋悠介は、自分が打ちたいサービスを明確にイメージすることが大事だと言う。「どこにどんなサービスを打ちたいか」をしっかりと考えること。どこに打つかに関しては、「自分の得意なコース、その日の調子、相手の苦手なコースなどを踏まえて決めています」。事前にサービスの軌道を思い描くことは、成功のための重要な要素だ。

 そして、緊張した時に心掛けていることが、「とにかくラケットを振ること。ミスをしたくないからと怖がらずにいつも通りしっかりラケットを振る」ことだと言う。

 しっかりと振ることを意識すると、「目の前の一球に集中でき、余計な事を考えなくなります。色々試しましたが、一番集中が高まる方法が、自分にとってはこの方法でした」と、集中力アップにもつながっていくようだ。

 他のメリットもある。「ラケットを振ることができれば、たとえミスになったとしてもネガティブになりにくいと思います。入れにいってミスすると次のポイントに響くことがあったので、そうならないように気をつけています」。ダブルフォールトしても落ち込むことなく、次のポイントに臨めるというのも、試合に勝つには大切なことである。
 サービスを打つ前にボールを決まった回数地面に突くルーティンを持っている人は多いが、大前綾希子は緊張した時に、少し違うことを行なう。「サービスを打つ前のボールを突く回数を増やし、そうしながら自分の打つコースとその後のボールに対応する準備を考えます」と、ボールを突く回数を増やして、考える時間にあてている。

 その効果は、「ポイントのイメージがしやすく、自分のポイントパターンにつなげられます。また、緊張もほぐれます。何気なく始めたことですが、わりとうまくいったので、継続しています」とのこと。「入れたい」と結果について考えると、身体が硬くなってしまうが、自分が集中すべき目の前のポイントに意識を向けることで、緊張から解放される良い例だろう。

構成●スマッシュ編集部

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号