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国内テニス

中学生テニスの最強決定戦!女子シングルスは前田樹花、ダブルスは塩津/内田がタイトル獲得【全国中学生テニス選手権】<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.08.22

女子シングルス優勝の前田樹花(写真左上と左下)と同ダブルスを制した塩津愛/内田千帆ペア(同右上と右下)。写真:スマッシュ編集部

女子シングルス優勝の前田樹花(写真左上と左下)と同ダブルスを制した塩津愛/内田千帆ペア(同右上と右下)。写真:スマッシュ編集部

 中学生による硬式テニスの頂点を目指す「第49回全国中学生テニス選手権大会」(団体戦8月18日~19日、個人戦8月20日~21日/群馬県高崎市・清水善造メモリアルテニスコート/ハードコート)。大会最終日となる21日は、男女シングルスとダブルスの個人戦が実施され、各々の勝者が決定した。

 シングルスは各32ドロー、ダブルス各16ドローが組まれ、試合は全て1セットマッチで争われる今大会。試合は前日の雨天による順延のため2回戦及び準々決勝からスタートした。

 女子シングルスの頂点に立ったのは、ノーシードの前田樹花(三郷市立前川中)。長身から繰り出す力強いサービスと伸びのあるストロークを武器とする選手。2回戦では関東大会で敗れている第2シードの山上夏季(富士見丘中)にタイブレークの末に競り勝つと、さらに調子を上げていき勝利を重ね決勝へ駒を進めた。

「あまり考えずに試合をしています。考えすぎると逆にリズムが悪くなってしまうので」と語る前田。決勝では第3~4シードの山倉実桜(八王子市立由木中)が繰り出す多彩なショットの前に苦戦を強いられ、第5ゲームではサービスをブレークされて2-3。だが「これじゃダメ、チャンスがあったら決めにいこう」と気持ちを切り替え自ら仕掛け、第6ゲームから4ゲームを連取して頂点へとたどり着いた。

「優勝できるなんて思っていなかったので、とにかくうれしいです」と目を細める前田。「地域の大会はいつも緊張するのですが、全国とかは逆にもう後がないので気が楽なんです」と語る。今後はショットのバリエーションを増やし、さらに上を目指す考えだ。
 
 女子ダブルスを制したのは、塩津愛/内田千帆(横浜市立岡野中)。ペアを組んで半年も経っていない二人だが、3年生の塩津が2年生の内田をけん引しながら勝利を重ねた。決勝では、渡辺葵依/藤山羽優(山陽女学園中等部)ら1年生ペアを相手にリズムをつかめず2-5と追い込まれる。

 だが「私たちの武器は常に強気にいくことです」と口をそろえる2人は、相手にマッチポイントを握られながらも粘りに粘ってポイントを渡さず。逆に2-5のピンチから4ゲームを奪い返す大逆転の末に「日本一」のタイトルを引き寄せた。

◆女子シングルス決勝
前田樹花(三郷市立前川中・3年)6-3 山倉実桜(八王子市立由木中・3年)

◆女子ダブルス決勝
塩津愛/内田千帆(横浜市立岡野中・3年/2年)7-5 渡辺葵依/藤山羽優(山陽女学園中等部・1年)

取材●スマッシュ編集部

【PHOTO】全国中学生テニス選手権大会・個人戦最終日フォトギャラリー

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