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海外テニス

レーバー・カップは世界選抜が初優勝!大会の主役だったフェデラーは最後に「色々な意味で楽しかった」<SMASH>

中村光佑

2022.09.26

最終日で逆転し初優勝を果たした世界選抜のメンバー。(C)Getty Images

最終日で逆転し初優勝を果たした世界選抜のメンバー。(C)Getty Images

 男子テニス団体戦「レーバー・カップ」(9月23日~25日/イギリス・ロンドン/ハードコート)は大会最終日の現地9月25日にダブルス1試合、シングルス2試合が行なわれ、チームヨーロッパ(欧州選抜)から3連勝を収めたチームワールド(世界選抜)が大会初優勝を飾った。

 大会2日目を終えた時点でチームワールドはレーバー・カップ4連覇中のチームヨーロッパに合計ポイントで4-8とリードを許し、非常に厳しい状況に立たされていた。それでも勝利するごとに3ポイントが与えられる大会3日目、チームワールドは怒涛の反撃を見せる。

 まず第1試合のダブルスではジャック・ソック/フェリックス・オジェ-アリアシム(アメリカ/カナダ)が10ポイントタイブレークにもつれ込む大接戦の末、アンディ・マリー/マテオ・ベレッティーニ(イギリス/イタリア)に2-6、6-3、10-8の逆転で勝利。

 続く第2試合のシングルスでは再びオジェ-アリアシムが登場し、元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)を相手に6-3、7-6(3)のストレートで大金星を挙げ、チームワールドが初戴冠に王手をかける。
 
 そして今大会最後の試合となった第3試合のシングルスではフランシス・ティアフォー(アメリカ/19位)とステファノス・チチパス(ギリシャ/6位)が対戦。第2セットのタイブレークでマッチポイントを握られながらも脅威の粘りを見せたティアフォーが1-6、7-6(11)、10-8の大逆転でチチパスを撃破。合計ポイントを13-8としたチームワールドが悲願の初優勝を手にした。

 2017年の第1回大会からチームワールドのキャプテンを務めるジョン・マッケンロー氏(アメリカ/63歳)は、結果を大きく左右する最終日に初タイトル獲得へ大きく貢献したオジェ-アリアシムやソックをはじめ、最後まで諦めずに戦った選手たちを称賛した。

「今までと違ったのは、我々が終始戦い続けた点だ。そういう意味では、ジャック(ソック)は僕たちにとって素晴らしい存在で、ダブルスでどれだけの接戦を戦い抜いてきたかがわかると思う。また、フェリックス(オジェ-アリアシム)にも感謝したい。彼の努力は素晴らしいものだったし、彼は大きなステップアップを遂げたと思う」

「(総じて)素晴らしいチームスピリットがあり、みんな最初から戦う気満々だった。5年前とは状況がまったく違った。チャンスはある中で、苦しい戦いになることはわかっていた。だから本当によかった、ついにチームワールドは勝ったんだ」
 
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