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海外テニス

「心理的なケアを」不調続くラドゥカヌに女子レジェンドがアドバイス「無用な目的を持つ人々から離れて」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.11.06

自身の経験を踏まえて、ラドゥカヌ(右)に心理学者の助言を仰ぐようアドバイスを送ったビリー・ジーン・キングさん(左)。(C)Getty images

自身の経験を踏まえて、ラドゥカヌ(右)に心理学者の助言を仰ぐようアドバイスを送ったビリー・ジーン・キングさん(左)。(C)Getty images

 女子テニス界のレジェンドであるビリー・ジーン・キングさんが、2021年の全米オープンを制して以降、低迷が続くエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク76位)について、「心理的なケアが必要」とアドバイスを送っている。

 19歳のラドゥカヌは、予選から出場した昨年の全米オープンでグランドスラム初の決勝進出を果たし、同世代のレイラ・フェルナンデス(カナダ)を下して優勝。格上との戦いが続く中、全試合ストレートで勝利する圧巻のプレーを見せ、当時150位台だった世界ランクを20位台まで上昇させた。

 この活躍で一気にスターダムへとのし上がったラドゥカヌだったが、その後は早期敗退が続き、今季も19大会に出場して勝ち星は17と負け越し。最高成績は韓国オープンでの準決勝進出となり、期待されたような活躍はできていないのが現状だ。

 最近のロイター通信の取材に答えたビリー・ジーン・キングさんは、そんなラドゥカヌを「とても聡明で冷静、人間性も素晴らしい」と評したうえで、「今は信頼の置ける人々との時間を取ってほしい。無用な目的を持つ人々からは離れる必要がある」と彼女のチームに不信感を抱くようなコメントを残した。
 
 加えて、「心理療法士に協力してもらうといいと思います。自分を見つめなおすためにはとても有用で、私も彼らに助けられました」とメンタルケアの重要性も説いている。

 近年では、大坂なおみ(フリー/世界42位)が心理学者と対話する機会を設けていると明かし、「非常に効果的で、助言をすべて実践しようと思っている」と語っていた。また、信頼を寄せるスポーツ心理学者の女性をツアーに帯同したイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界1位)が、ほどなくして大成功を収めたことは記憶に新しい。

 この2年弱で5人のコーチと袂を分かつことになったラドゥカヌが、自身のチームに悩みを抱えていることは間違いないだろう。今シーズンはケガのためすでに終えているが、このしばしの休養期間を有効に使って、少しでも調子を上向けてほしい。

構成●スマッシュ編集部

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