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海外テニス

ジョコビッチが2年ぶり10度目の全豪オープン制覇! グランドスラム22勝目でナダルに並ぶ<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.01.29

随所で勝負強さを見せ、チチパスに勝利したジョコビッチ。大会後には、約7か月ぶりの世界ランク1位に返り咲く。(C)Getty Images

随所で勝負強さを見せ、チチパスに勝利したジョコビッチ。大会後には、約7か月ぶりの世界ランク1位に返り咲く。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「全豪オープン」(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は、現地29日に大会最終日を迎え、男子シングルス決勝が行なわれた。第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク5位)は、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)に6-3、7-6(4)、7-6(5)で勝利。全豪10度目のタイトルを手にし、自身の歴代最多優勝記録を更新した。

 試合前の対戦成績では、10勝2敗と大きく勝ち越しているジョコビッチ。直近では、昨年11月に行なわれたツアー最終戦「Nitto ATP ファイナルズ」(イタリア・トリノ/ハードコート)のラウンドロビン(グループリーグ)で対戦し、ストレートで勝利を収めていた。

 また、35歳のジョコビッチと24歳のチチパスは、年齢差が「11」と離れており、全豪オープンの決勝では、オープン化以降の最大差となった。

 大会前から優勝候補として目されていたジョコビッチは、左太もものケガを抱えながらも、危なげのない勝ち上がり。対するチチパスは、4回戦で、第15シードのヤニック・シナー(イタリア/16位)戦でフルセットにもつれ込む試合があったが、それから決勝まで順調に勝ち進んできた。

 第1セットは、序盤から激しいラリーの応酬に。ジョコビッチが精度の高いストロークで主導権を握ると、第4ゲームでは、チチパスのサービスゲームを破る。そのまま6-3でセットを先取。ファーストサーブが入った時のポイント取得率は、94パーセントという圧巻の数字だった。
 
 第2セットに入ると、中盤まで互いに譲らずサービスゲームをキープ。第10ゲームでは、ジョコビッチがセットポイントを握られるも、ラリー戦からのフォアハンドのストレートが決まり、ピンチを振り切る。タイブレークでは、勝負強さを見せるジョコビッチが突き放し、2セットアップとした。

 第3セットは、第1ゲームでチチパスが、この試合初のブレークに成功。しかしその直後、すぐさまジョコビッチがブレークバックする。再びタイブレークに突入し、最後はジョコビッチのフォアハンドが決まりゲームセット。ラファエル・ナダル(スペイン/2位)に並ぶ、歴代最多のグランドスラム22勝目をマークした。

 大会後の世界ランキングでは、約7か月ぶりの1位に帰り咲く35歳のジョコビッチ。まだまだ衰えを感じさせないプレーを披露し、男子テニス界の中で飛び抜けた強さを誇っている。

 今大会は、豪国内の規定変更によりワクチン接種義務が撤廃され、ジョコビッチに課されていた入国禁止措置も解除された。そのなかで、優勝を手にしたのは喜ばしいことだろう。今シーズンも彼の活躍から目が離せない。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】全豪オープン2023で熱戦を繰り広げるジョコビッチら男子選手たちの厳選写真!

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