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海外テニス

ウインブルドン解説者デビューが噂されるフェデラー。元2位のコレッチャは“特設コーナー”を作るべきと提案<SMASH>

中村光佑

2023.02.09

ウインブルドンでのフェデラー(右)の解説を熱望するコレッチャ(左)。さらに“特設コーナー”を設ければ「間違いなく特別なものになる」と期待する。(C)Getty Images

ウインブルドンでのフェデラー(右)の解説を熱望するコレッチャ(左)。さらに“特設コーナー”を設ければ「間違いなく特別なものになる」と期待する。(C)Getty Images

 男子テニスツアーでシングルス通算17勝を誇る元世界ランク2位のアレックス・コレッチャ氏(スペイン/48歳)が、イギリスのスポーツメディア『Express Sport』のインタビューに登場。昨年9月に現役を引退した元世界王者のロジャー・フェデラー氏(スイス/41歳)が、今年7月3日から開催されるテニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝)にコメンテーターとして帰ってくる可能性が高まっていることについてコメントした。

 グランドスラム(四大大会)で挙げた計20勝のうち、ウインブルドンで史上最多8度の優勝を誇るフェデラー氏については、昨年10月下旬にも「ウインブルドンでコメンテーターとしてデビューを飾るかもしれない」と大々的に報じられていた。今週初めには各種海外メディアが、同氏が英公共放送『BBC』で同大会の解説を行なうことについて「すでに協議を進めている」と伝えたばかりだ。

 引退を発表した際に「今後もテニスとの関わりを保ち続ける」と宣言していたフェデラー氏。スイスメディア『Tages Anzeiger』によると、彼は以前「こんなことを言うとは思わなかったが、半年前に突然、『いつかテニスの解説をしよう』と思った」と明かしていたという。実は栄光のキャリアに別れを告げる前からコメンテーターの仕事に関心を示していたのだ。

 どのような形であっても世界中のファンに愛され続けてきた“テニス界の英雄”が思い出の詰まった聖地ウインブルドンに戻ってくるとなれば、たちまち興奮と歓喜の声が上がることは間違いないだろう。コレッチャ氏もそう考えるうちの1人だ。今回のインタビューでは「また彼の姿を見られるなんてすごいことだ」と喜びのコメント。フェデラー氏が幾多の輝かしい功績を残してきたことを踏まえ、こう続けた。
 
「ロジャーは好きなことをすればいいし、どこに行っても歓迎されるだろう。彼はテニスを知っているし、テニスを愛している。それに彼は尊敬されているし、上品な人でもある。テニスに関係する場所に彼がいれば、間違いなく素晴らしいことだ」

「元プレーヤーが登場するのはいいことだと思う。なぜなら、(フェデラー氏をはじめとする)彼らは多くのことをもたらしてくれるし、誰も経験したことのないようなことを経験することができるからだ」

 さらにコレッチャ氏はBBCが解説者としてフェデラー氏を招き入れるだけではなく、フェデラー氏にちなんだ「特設コーナー」を放送コンテンツに含めるべきだと主張。その理由については「何か特別なものでなければならないし、ロジャーのことだから、間違いなく特別なものになるだろうね。ただ、彼は1日8時間も試合の解説をするつもりはないだろうし、それは意味がないと思う。彼をありのままに評価する必要がある。彼はとてもユニークな存在だから、内容としても何かとてもユニークなものでなければならない」と説明した。

 実際にフェデラー氏がBBCのコメンテーターを務めるかどうかについてはまだ正式発表は出ていないが、早くも期待は高まる一方だ。今後の動向から目が離せない。

文●中村光佑

【連続写真】身体の使い方に無理がないフェデラーのフラットサービス『30コマの超分解写真』
 

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